生産管理システム「Factory-ONE 電脳工場」シリーズの開発・販売・サポートを手がける「エクス」(大阪市)主催の「ものづくり川柳」入賞作品が12月10日、発表された。
1994(平成6)年創業の同社は2014(平成26)年に東大阪サテライトオフィスを開設し、2015(平成27)年6月にはニュースサイト「東大阪経済新聞」を開設。「ものづくりのまち東大阪」に密着した事業を展開しながら、中小製造業向けの多様なサービスを展開している。
同社では「製造業の人に楽しんでもらうとともに、広く製造業に関心を持ってもらいたい」と、2015(平成27)年に第1回「生産管理川柳」を開催。2018(平成30)年からは名称を「ものづくり川柳」に改め、毎年開催している。
10回目の開催を迎えた今回は、2250人から7645句の応募があった。事務局で1次選考を行い、11月19日に30句を同社ウェブサイトに掲載。一般投票の結果から、特賞1作品、優秀賞9作品のほか、学生からの応募作品を対象にした「将来楽しみで賞」1作品、AIを使って選考した「AIが選んだで賞」1作品が決まった。
特賞には、あんちんさんの応募作「工場はサウナ風呂より効果大」が選ばれた。優秀賞には、米不足やミャクミャク、クマ、トランプ関税などのワードが盛り込まれた作品が並ぶ。同社ものづくり川柳事務局の中上かつらさんは「米不足、物価高など生活の厳しさが続く年だったが、ものづくりにうまく織り交ぜたユーモアのある作品が多く、うならされた。今年は学生の応募が一段と増えた」と話す。
「AIが選んだで賞」は昨年に続き、今年も同社のアドバンストテクノロジーチームがAIを活用した選考を行い、カクトさんの「AIに最後の詰めは教えない」が選ばれた。AIの選考理由によると「技術者としての究極のプライドと人間味が見事に凝縮されているから。AIと共存する時代だからこそ光る、人間ならではの最後の聖域を守ろうとする姿勢に敬意を表した」という。
入賞作品は同社ウェブサイトに掲載する。