東大阪市役所1階ロビーで12月25日、今年の干支(えと)「巳(み)」をデザインしたグラフィックフェンスから来年の干支「午(うま)」への引き継ぎ式が行われた。
グラフィックフェンスは、ひし形金網にチューブをはめ込んで絵や文字を表現するフェンスで、東大阪に工場を構えるひし形金網製造会社「共和鋼業」(大阪市)と近畿大学(東大阪市小若江3)文芸学部文化デザイン学科教授・岡本清文さんが産学連携で開発した。デザインは元近畿大学文芸学部文化デザイン学科非常勤講師の前田大介さん。市役所での展示は2021年の「丑(うし)」から始まり、6年目を迎える。
展示するグラフィックフェンスは、幅1.5メートル、長さ2メートルの白色の金網に、黒いチューブ約1200ピースを取り付け、午を表現している。11月に開催されたオープンファクトリー「こーばへ行こう!」で共和鋼業のワークショップ参加者が1つずつチューブを取り付けて完成させた。
同社の森永耕治社長は「こーばへ行こう!の時にみんなで作ることによって、ここは自分が取り付けたところだとか会話のきっかけになるし、記憶にも残る。コミュニケーションの活性化につながればいいなと思って毎年行っている。馬も前脚を上げた迫力のあるいい感じになっていて、1月9日までは巳と午が2枚並ぶ貴重な期間なので、市役所に来た人には、見て、写真を撮ってもらいたい」と話す。
午のフェンスは1年間展示する。