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旧河澄家で阪口真智子さん「鬼の墨彩画展」 「絵と言葉で元気になって」

墨彩画家の阪口真智子さん

墨彩画家の阪口真智子さん

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 「阪口真智子の鬼の墨彩画展」が現在、東大阪市指定文化財「旧河澄家」(東大阪市日下町7、TEL 072-984-1640)で開催されている。

棲鶴楼の床の間に飾る作品

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 東大阪市出身・在住の墨彩画家・阪口真智子さんが制作を手がける鬼の墨彩画などを展示する同展。同館での阪口さんの作品展は2年ぶりで、この2年間に制作した新作を中心に51点を展示する。

 作品は、墨をベースに白緑(びゃくろく)など日本画の絵の具を使って表情豊かな鬼を描いており、絵と共に「あしたがある 明日がある あしたがあるからだいじょうぶ」「考えても考えてもどうしようもないことは さっさと寝てつづきはあした考えまひょか」などの言葉が添えられている。阪口さんは「私たちが普段、何気なくしている顔の表情や動作を鬼として描き、鬼が言いたいことを代弁したり、自分の思っていることを言葉として書いたりしている」と話す。

 今年は鬼の墨彩画だけでなく、鬼の土人形と、観音を描いた作品も並ぶ。「友人が狛犬好きで、自分もシーサーが好き。鬼の立体作品があっても面白いと思った。知人の瓦職人のところに月に1回行き、そこで作品を作って瓦と一緒に焼いてもらい、焼き上がってから色を付けて仕上げている。粘土をポンと置いた時に笑っていたり泣いていたりするように見え、見えた時の気持ちを作品に反映している」と阪口さん。

 「観音さまの作品は、長浜の『いも観音』を見たことがきっかけで描き始めた。薄暗いお堂に飾られている『いも観音』は、目、鼻、口の形が無いが、顔がある観音さまより表情が出ていてゾクっとした」と話す。「村人たちが『いも観音』を土に埋めて戦さから守り、大事にしてきたことが今も村に伝えられている」というエピソードから制作した作品は、「鬼と一緒に描きたい」と、観音と観音を守る鬼を描き、「われらが守っているのではなく おまもりさせていただいておるのです」と添えている。鬼と観音を対にした屏風(びょうぶ)なども展示する。

 阪口さんは「展覧会に来た人が、モヤモヤしていたけど来て良かったと晴れやかな表情で言ってくれる。日々の生活の中でイライラしたり、めいったり、落ち込んだりしている時に見てもらい、『これって私やわ』と、楽しんでほしい。見た人に元気になったと言われるとうれしい」と話す。

 開催時間は9時30分~16時30分。月曜休館。入館無料。2月8日まで。

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