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東大阪市民美術センターで「長谷川青澄展」 東大阪で創作した人物画など紹介

新たに寄贈を受けた作品「舞妓(豆爾)」(一番右)

新たに寄贈を受けた作品「舞妓(豆爾)」(一番右)

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 企画展「長谷川青澄展」が2月4日、東大阪市民美術センター(東大阪市吉田6、TEL 072-964-1313)で始まった。

「文楽 姫」

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 昭和から平成にかけ日本美術院で活躍した日本画家の長谷川青澄さんは1916(大正5)年、長野県飯山町生まれ。1951(昭和26)年に大阪へ転居後、1967(昭和42)年には東大阪市喜里川町に住まいを構えて創作活動に励んだ。1999(平成11)年には東大阪市民美術センターで展覧会が開催され、同時に同センターの名誉館長に就任した。

 同展では、新たに寄贈された「舞妓(豆爾)」「文楽 姫」の2点を含む42点を展示。展示場入り口にはこれまで同館東玄関に飾っていた作品「霽れ」を展示し、続くエリアにも人物画を並べる。同センター学芸員の大黒幸美さんは「長谷川さんは大和絵の先生から手習いを受けて絵を描かれていた日本画家なので、大和絵の手法が垣間見える作品が多くある。女性の人物画からは普遍の美が感じられる」と話す。

 続くエリアには、文楽や古典芸能を描いた作品を展示する。「昭和45年ごろから文楽や古典芸能を主題に描いており、文楽や古典芸能に造詣が深く、数々の絵を残している。どの絵もそれぞれの演目の代表的な一場面が描かれている」と大黒さん。展示エリアはシアターのような空間を意識したという。

 「小さきものへと向けられるまなざし」と題したエリアには、花や人形の絵、絵付けひょうたんなどを展示。大黒さんは「小さな物に対していとしさあふれるまなざしを形にしたような作品を展示した。その作品は誰かへの贈り物として制作されたものが多い。どの作品にも思いが込められているので、自分に重ね合わせて見てもらったり、そういう気持ちがあってこの作品が出来上がっているんだなと受け取ってもらえたりしたら」と話す。第3展示室では、飯山市美術館に収蔵されている長谷川さんの作品を映像で紹介する。

 大黒さんは「今回の企画展では人物像の描き方に重きを置いている。文楽人形の作品にも人物像の表現が隠されていると思うので、表現方法に注目してほしい。東大阪の方を中心にゆかりのある方、時を超えて語り継がれている作品なので、当時を知っている人だけではなく当時のことを知らない人にも見てもらいたい」と話す。

 2月7日は14時から、日本画家で愛知県立芸術大学教授の清水由朗さんによる講演「長谷川青澄 画業の魅力」、2月14日は14時から、学芸員によるギャラリートークを行う。参加無料。

 開館時間は10時~17時。月曜休館(祝日の場合は翌日)。入場無料。2月23日まで。

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