近鉄奈良線・河内花園駅周辺の飲食店を掲載した「花食グルメマップ」が完成した。
駅北側で100円居酒屋「わくわく茶屋」を営んでいた上山さんが2009年、河内花園駅周辺を盛り上げようと古民家を再生利用した店が並ぶ「和(なごみ)横丁」をオープン。現在、8店舗が営業しているが、イベントや地域を挙げての活動などはしてこなかった。
昨年5月に上山さんが亡くなり、和横丁の入り口にあるダイニング居酒屋「BIGThuMb(ビッグサム)」(東大阪市吉田1)の店主・近藤雅之さんと、「町屋イタリアン食堂 ぶるたぁにゅ」(同)の店主・竹本吉忠さんが「何とかしなければ」と上山さんの遺志を受け継ぎ企画を始動。手書きで「河内花園飲食店会」立ち上げの趣旨を書いた企画書を作り、今まで交流のなかった駅南側の商店街の店舗など駅周辺の全飲食店舗を回った。
昨年7月に開かれた1回目の「『花園盛り上げ隊』河内花園飲食店会(略称:花食)」のミーティングには、店舗営業が終わった後の23時スタートにもかかわらず20店舗が参加。夜のミーティングに参加できない店舗も含め24店舗が賛同し、活動が始まった。
活動の第1弾は、昨年11月に駅南側の花園本町商店街で行われた「100円笑店街」への参加。同会の参加各店で100円のメニューを用意し、「夜の部」として参加した。今年の2月末ごろからは、「駅の北側と南側の店を回遊してもらいたい」と、「花食グルメマップ」の制作をスタート。近藤さんが各店を回って料理や外観の撮影を行い、竹本さんの知人のデザイナーにデザインを依頼。G.W.明けにマップが完成した。参加24店舗に計5000部を設置する。
同会では、7月にスタンプラリー、8月に駅前の商業施設「パザパはなぞの」の夜市に屋台を出店するなど企画中。近藤さんは「20年前の自分が小さかったころ、河内花園駅周辺は人が多くにぎやかだったのを覚えている。そんなにぎやかだった商店街に戻したい」と熱く語る。