全日本ブラシ工業協同組合(東大阪市高井田中1)は「いい歯の日」の11月8日、JR大阪駅1階中央コンコース南側で歯ブラシ交換時期の認知向上を図るイベントを開く。
大阪府は、八尾市、東大阪市を中心に全国シェア50%以上を占める歯ブラシの生産地。同組合は経済産業大臣の認可を受けて設立された全国組織の協同組合で、現在は主として製造業を営む63社の中小企業で構成し、消費者ニーズに対応した新製品の開発を手掛けている。会員各社が製造する商品は、歯ブラシを主体に、歯間ブラシ、ホテル・旅館用歯ブラシ、ヘアブラシ、ボディーブラシ、化粧用ブラシなど。
ライオン歯科衛生研究所が1985(昭和60)年に行った調査では、交換時期を過ぎ、毛先が広がった歯ブラシでは、汚れを落とす効果が約4割減になるという結果が出ているという。日本歯科医師会は約1カ月での歯ブラシ交換を推奨しているが、ライオンが2014年に行った調査によると歯ブラシの平均使用期間は約2カ月だった。
同組合では交換時期の認知向上を図ろうと、「毎月8日は歯ブラシ交換日」を掲げイベントを開催。これまで、「虫歯の日」の6月4日に歯ブラシに感謝する神事を執り行う「歯ブラシ感謝祭」を八尾市で開き、昨年は11月8日にもJR品川駅前で交換時期の認知向上を図るイベントを行った。
大阪初開催の今回のイベントでは、歯ブラシ約7000本を無料配布。歯ブラシの交換頻度や歯磨き回数などに関するアンケート調査を行い、今後の活動に生かすという。
開催時間は10時~17時(歯ブラシがなくなり次第終了)。