大阪府立中央図書館(東大阪市荒本北1、TEL 06-6745-0170)1階展示コーナーで現在、企画展示「漱石と弟子たち-津田青楓が選んだ十弟子を中心に-」が開催されている。
漱石の生誕150年を記念し企画した同展。漱石に関連する資料や、漱石や漱石の弟子たちの作品の装丁を手掛けた津田青楓(せいふう)の著書「漱石と十弟子」から、青楓が選んだ漱石の10人の弟子の資料を集め展示する。
初版復刻と装丁に関する本を集めたコーナーでは、「虞美人草(ぐびじんそう)」や「三四郎」「それから」などの初版復刻本が並び、館内で閲覧が可能。青楓の「装幀(そうてい)図案集」も展示し、初版復刻本の装丁と共に楽しむことができる。隣には、「坊ちゃん」や「吾輩(わがはい)は猫である」「明暗」など、英語やドイツ語、中国語に翻訳された作品が並ぶ。
ショーケースでは、「吾輩ハ猫デアル」「こゝろ」や「Kinnosuke Natsume」の著者名で出版された「I am a cat v.2」など漱石の作品、青楓の「寅彦と三重吉」などを展示。
壁面には寺田寅彦や鈴木三重吉ら10人の弟子を紹介するパネルを掲出し、それぞれの作品を集結。漱石について書かれた書籍や漱石の家族による著作、漱石作品に関連した小説なども集めた。
人文系資料室室長の木下厚美さんは「初版本は装丁が美しいのでビジュアルを見てもらいたい」と話す。
期間中、同館のツイッターアカウントでは漱石と周辺人物とのエピソードを配信する予定。
開館時間は9時~19時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。月曜・6月8日休館。入場無料。6月11日まで。