近畿日本鉄道は6月1日、スマートフォンアプリ「近鉄アプリ」で個々の列車走行位置を表示する機能「列車走行位置」の提供を開始した。
昨年12月にリリースした同アプリは、近鉄電車の各路線でダイヤの乱れが発生した際、アプリ利用者のスマホ画面に運行情報をプッシュ通知で知らせる機能を搭載。利用者は最大10路線を選ぶことができ、通知を受ける頻度や曜日、時間などの設定が可能。通知画面をタップすると、影響区間や運行状況の概要を表示する。運行情報のほか、遅延証明書、ダイヤ案内、特急券インターネット予約、時刻表、主要駅構内図など、近鉄ウェブサイトへのリンクボタンを配置。5月20日現在で約5万件ダウンロードされているという。
新機能の「列車走行位置」は、アプリトップ画面から「列車走行位置」をタップすると、サービスを提供する路線一覧が表示され、路線を選択すると個々の列車の走行位置を特急や普通などの列車種別とともに表示。各列車をタップすると、1分単位の遅れ状況と現在位置を表示し、自身が乗車する予定の列車が今どこにいるのかを確認することができる。列車走行位置情報の提供は、関西私鉄初。サービス提供路線は、難波・奈良線、京都線、橿原線、大阪線など14路線で、現在提供していない南大阪線、けいはんな線などについても順次拡大を検討しているという。
サービス提供時間は原則5時~翌1時。利用無料。すでに同アプリを利用している場合は、アップデートで利用可能。