東大阪市役所本庁舎1階多目的ホールで6月12日、東大阪市民美術センター出張美術展「花博写真美術館より 現代日本の写真家たち 花と緑と自然展」が始まった。
大阪・鶴見緑地で1990年4月1日~9月30日、83カ国と55の国際機関、212の企業・団体が参加し開かれた「国際花と緑の博覧会」(通称:花博)。「花と緑と人間生活のかかわりをとらえ、21世紀へ向けてうるおいのある豊かな社会の創造を目指す」をテーマに掲げ、期間中の総来場者数は2312万6934人だった。
花博会場内の「花博写真美術館フォトプラザ」では会期中、国内作家による「花と緑と自然」展、海外作家による「EARTHSCAPE:美しい地球」展を開催。「花と緑と自然」展では、日本の現代写真家36人が303点の作品を出品し、博覧会終了後に全作品が大阪府に寄贈された。
同展では、花博に出品した日本の写真家作品から43点を展示。秋山庄太郎さんや立木義浩さんら、当時の第一人者の自然風景や花、鳥などの作品を展示する。
東大阪市民美術センター学芸部長の柳知明さんは「作家の言葉も合わせて展示しているので、どういった心情だったのか撮影の際のヒントになるのでは。自然の持つ美しさやデジカメではない銀塩写真の良さを思い起こしてもらえれば」と話す。
6月16日14時から、大阪府府民文化部文化課研究員の中塚宏行さんが作品を鑑賞しながら解説するギャラリートークを行う。
開催時間は9時~17時(最終日は15時閉場)。今月23日まで。