東大阪市小売商業団体連合会(東大阪市永和1)が6月末ごろから、小学生向け小冊子「さがしてみよう!!商店街のステキなところ」を配布している。
市内の中小小売商業の振興と活性化につなげることを目的に、消費者への配布用カレンダーの制作やプレミアム付き商品券発行事業の運営、商店街紹介サイト「ひがしおおさかまちナビサイト」の運営など、市内消費の啓発活動に取り組む同連合会。各商店街での親子向けイベントには人が集まるが、買い物はスーパーの利用が多いという現状を受け、「地域の身近な買い物場所としての商店街に関心を持ってほしい」と、小学3年生~4年生を対象とした冊子を制作した。
市内には約60の商店街があり、同冊子では商店街があるエリアをマップで紹介。各世代の利用者が話すように人物のイラストと吹き出しを使い、対面販売の楽しさや防犯設備など商店街の長所を分かりやすくまとめた。今年で37回目を迎える布施商店街の土曜夜市など親世代が子どものころからあるイベントや、小さな子どもの参加が多い若江岩田のクリスマスイベント、サンロード小阪商店街のサンサンまつりなど、各商店街が開くイベントも紹介する。制作部数は、A4版=2000冊、A5版=5000冊。8ページ。
同冊子は市立小学校の課外学習や出張教室で使う予定で、7月16日に「イコーラム」(岩田町)で開かれる職業体験イベント「若江岩田きらり商店街 ぼくも、わたしもお店屋さん」や、同30日に布施商店街で開かれる「布施まつり」などでも配布する予定。
同連合会事務局担当者は「商店街のいいところはコミュニケーションが取れるところ。年配の店主がいて、どのように調理したらいいか、商品の成り立ちなど、いい情報を教えてもらえる。そういうところから興味を持って店に来てもらえたら」と話す。