近鉄奈良線・若江岩田駅近くの「明石焼き いこい」(東大阪市瓜生堂2、TEL 06-6724-4660)が現在、秋限定明石焼き「カルボナーラ味」を提供している。
同店を経営するのは川口裕美さんと市川悠希さん。川口さんの母親が居酒屋を営んでいたが高齢で店を閉めることになり、川口さんは「親がしていた店のともしびを消したくない」と、高校時代の同級生の市川さんに声を掛け、店を継ぐことを決めた。
以前の店はカラオケのあるカウンターだけの居酒屋だったが、40歳の2人は「自分たちと同じぐらいの歳の人がゆっくりできる店がしたい」と、30代~50代がのんびりできる「ちょっとつまんでちょっと飲める」店として、明石焼きとおでんを提供する同店を2015年5月に開いた。席数は11席。
同店の明石焼きは小麦粉を使わず、小麦粉のでんぷん質のみで作る浮き粉を使用し、だしは国産昆布とカツオの合わせだしで、調味料は塩のみ。浮き粉を使っているため固くならず、「ツルンとした感じになる」という。
当初、明石焼きは「たこ」(8個入り450円)と「あなご」(同650円)の2品だったが、「店名に明石焼きと付けるからには種類を増やそう」と、「卵かけごはん」(500円)や「ねぎ」(550円)のほか、だしを付けずに食べるひき肉入りの「カレー」(500円)、女性に人気があるという「バジルトマト」(600円)を考案。利用客の要望から「牛すじピリ辛煮」(400円)や具材や味付けが日ごとに替わる「本日のポテサラ」(300円)、自家製ギョーザ(5個入り350円)などの一品も約15種類用意する。客単価は1,000円~1,500円。
同店では「たこ焼きはソースで味を変えるが中を変えたら面白いのでは」と、昨年夏に「ハバネロカレー明石焼き」を期間限定で提供。今年からは3カ月ごとに季節限定メニューを提供している。秋限定の「カルボナーラ味」(8個入り600円)は、合わせだしと卵の生地に、しっかりと煮詰めた濃厚クリームとベーコン、黒コショウを入れたもの。テークアウト可能。11月30日まで。
「今は、おでんの代わりに肉をメインにした煮込み料理を開発中」と市川さん。「川口さんのお母さんがしていたときのように、店名通り憩いの場所になる店にしていきたい」と話す。
営業時間は、月曜~土曜=17時~24時、日曜=14時~22時。火曜定休。