JR西日本が9月26日、おおさか東線のJR長瀬―新加美駅間に開設する新駅の名称を「衣摺加美北(きずりかみきた)」に決定したと発表した。
JR長瀬-新加美駅間は同線の中では距離が長いため、地元からの要望を受け新駅の設置を決定。2013年4月に計画を発表し、2015年9月末に工事に着手した。新駅の所在地は東大阪市衣摺5丁目で、JR長瀬駅から約1.3キロ、新加美駅から約1.4キロの場所に位置する。
新駅は東大阪市と大阪市平野区の境に位置し、両市の住民に幅広く利用してもらいたいと、駅が所在する東大阪市の「衣摺」と、平野区側の「加美北」の地名を合わせた駅名にした。
高架下の駅舎で、設備は8両対応の相対式ホーム2面、各ホームにエレベーター1基とエスカレーター上下各1基を備える。
駅舎のデザインは「モノづくりが紡ぐ歴史とまち」をテーマに、ものづくりが盛んな地域の特性を取り入れ、古代の染め型を使った染色技法を表現。駅名を掲げる入り口上部は白っぽいグレーの部分で「布」を、縦に入ったベージュのラインで「染め型」をそれぞれイメージした。布の部分は金属パネル、染め型の部分はルーバーを使う。駅舎は自然光を取り入れ、明るく開放的な空間になるという。
東大阪市では現在、2018年春に予定する新駅舎供用開始に合わせ、駅前交通広場の整備を進めている。駅南側には駐輪場を設置する予定。