大阪府立中央図書館(東大阪市荒本北1、TEL 06-6745-0170)1階展示コーナーで8月11日、13校の府立高校と府立大学工業高等専門学校をパネルと作品で紹介する「未来展」が始まった。
後継者不足が課題となっているものづくり企業の未来へとつながる取り組みとして、5年ほど前から始まった同展。府内に9校ある工科高校は、工学系大学進学を視野に入れた「高大連携重点型」、職業資格取得を目指し高い技能を持つ人材育成に重点を置く「実践的技能養成重点型」、地域産業と連携し、長期インターンシップや商品開発などを行う「地域産業連携重点型」があることなど、府内の工科高校の特色をパネルで紹介する。
中学校卒業時にはものづくり体験が少ないことから、大阪府の工科高校は1年時に共通科目を学んだのち、2年生から専門科目に進むことや、機械系、建築系、環境化学システム系、デザイン系など、さまざまな工業専門科目があることなど、小・中学生やその保護者に知ってもらうことを目的としている。
会場では各校の特徴を、授業で製作する作品で紹介。電源装置や歯車ポンプ、全方向移動車両、インテリアデザインなど、さまざまな作品が並ぶ。
総務企画課の上村厚貴さんは「国公立大学への進学や大手企業への就職など、工科高校の良さが見直されている。ものづくりの楽しさ、ものづくりを楽しめる学校があることを知ってもらいたい」と話す。
開館時間は9時~19時(土曜・日曜は17時まで)。月曜休館。今月23日まで。