見る・遊ぶ 暮らす・働く

東大阪で車いすスポーツイベント 「障害の有無かかわらずスポーツ楽しんで」

関西アンバランスと東海ユナイテッドドラゴンズの試合

関西アンバランスと東海ユナイテッドドラゴンズの試合

  • 47

  •  

 車いすスポーツ専用屋外施設「東大阪市ウィルチェアースポーツ広場」(東大阪市若草町、TEL 072-985-0011)で2月24日、ウィルチェアスポーツの観戦・体験イベントが開かれた。

オープニングシューティングに挑む上山友裕選手

[広告]

昨年10月29日にオープンした同施設は、大阪広域水道企業団が所有する駐車場のうち約4605平方メートルをウィルチェア(車いす)スポーツ専用の広場として整備したもの。体育館など屋内の施設では車いすソフトボールなどのプレーは難しく、床に傷がつくなどの理由で利用許可が下りないケースもあるという。障がい者だけが利用できる施設はあるが健常者とともに楽しむことができる施設もないことから、健常者と障がい者が共に楽しみ、心をバリアフリー化することを目的としたアスファルト面の屋外施設とした。

 オープニングセレモニーでは、日本車いすスポーツ振興協会理事の高木裕太さんが「ウィルチェアスポーツは子どもから高齢者まで一緒に楽しむことができ、みんなで一緒に楽しく汗をかくことで心のバリアフリー化が図られる。ウィルチェアスポーツができる環境は全国的に整っていないのが現状なので、当施設を認知してもらい、一つでも多くの輪を広げてもらいたい」とあいさつ。野田義和東大阪市長も「この場所をスタートとして、市内にいくつかウィルチェアスポーツができる環境を作り、ウィルチェアスポーツの聖地といわれるよう取り組んでいきたい」などと話した。

 イベントには、東大阪市出身で、2016年リオ・パラリンピックアーチェリー男子リカーブ個人で7位に入賞した上山友裕選手がゲストで登場。「車いすソフトボールなどは、できる場所が少ないことがハードルになっているのでこのような施設は貴重な場所。この広場からウィルチェアスポーツが広がっていけば」とあいさつした後、オープニングシューティングを披露。オリンピック競技などと同じ距離の70メートル先の風船を狙うもので、「風は大丈夫だが僕が緊張している」と話すも一発で風船を割り、「これが本番に強い上山です」と会場を沸かせた。

 広場では、車いすに乗って自走したり、歩いていると気づかない程度の段差を体験したりできるコースを用意したほか、バスケットボール、ボッチャのプレーを体験。レース用車いすの乗車体験なども行った。「関西アンバランス」「東海ユナイテッドドラゴンズ」による車いすソフトボールの対戦も行われ、プレーヤーや観客の声が広場に響いていた。

 施設開放日は土曜・日曜・祝日(平日は別途問い合わせ)。営業時間は9時~18時(夏季のみ19時まで)。事前登録・予約制で利用無料。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース