文房具・生活雑貨の企画・開発・製造・販売を手掛けるクツワ(東大阪市長田中3)が現在、「100年後も愛される文具」をテーマにアイデアを募集している。
1910(明治43)年、文房具卸問屋として開業した同社はメーカーへの転換を図り、オリジナル商品開発のための企画部を1965(昭和40)年に開設。創業100年の節目に「これから先の100年に良い文房具が作れるよう、一般公募してクツワの商品をより良くしよう」と、第1回「めざせ!100年文具への道 大賞」としてアイデア募集を開始し、今年で7回目を迎える。
同コンテストは、同社の製品をベースにユニークなアイデアを募るもので、優秀作品の商品化を目指す。2016年には主婦の松尾和代さんが応募し、第3回の優秀賞に選ばれた「最後まで使いたくなる鉛筆」を商品化し発売した。
昨年の同コンテストでは2016年の3倍の応募があったといい、小学生から大学生のサークルまで団体の応募が増えたという。事務局の山中美貴子さんは「授業の中で取り組んで応募された作品も多く、教育の一環として活用されていることが大変うれしい」と話す。昨年は、定規や分度器の作品で優れたアイデアが多く入賞していたという。
募集するアイデアは、学童文具や事務用品、知育・工作用品など、同社の商品をベースにしたもので、「特に子どもの使う学童文具のアイデアを歓迎する」とし、「斬新で機能性に優れ付加価値があるもの、商品化の可能性があるもの」を基準に審査する。用意する賞は「100年文具大賞」、賞品は賞状と商品券10万円分など。
「個人やサークル、団体まで例年幅広くご参加いただいている。あなたのアイデアが100年後も愛される文具になるかもしれないので気軽に応募してください。あっと驚くアイデアをお待ちしています」と呼び掛ける。
締め切りは7月31日。