東大阪・池島の「お菓子の工房 Calinrine(カランリーヌ)」(東大阪市池島町3、TEL 072-985-1381)が今年、開店20年を迎えた。
オーナーシェフの丹後光男さんはホテルや洋菓子店に勤めた後、1998年8月27日に同店を開業。最初は四條畷市などさまざまな場所で物件を探していたが「ピンとくるところがなかった」と言い、出身地である東大阪の現物件に出合い開店の地に決めた。広さは23坪。
洋菓子店でのアルバイト経験がある妻の陽子さんと2人で営む同店の名前は、フランス語で「甘えん坊」や「甘ったれ」などを意味する「calin」から付けたもので、丹後さんは「読み方を勘違いして今の名前になった」と笑う。オープン当初はアフタヌーンティーがはやっていたためオレンジ色の女性受けする内装にしていたが、2005年にリニューアル。濃い茶と白の落ち着いた感じに変えた。
丹後さんは「何でも良いものを使えばいいというのではなく、自分たちが良いとするものを使っている」と言い、卵や粉など商品により使い分ける。洋菓子の原価は上がっているが、「できるだけ上げずに続けている」と言う。フルーツは国産のものを使い、夏場も国産イチゴを使うなどこだわりを見せる。ショーケースにはショートケーキやプリンなど、常時約20種類が並ぶ。
2005年には、ご当地スイーツの「花園ぷりん」、2010年ごろには「花園ラグビーショコラ」を開発。花園ぷりんは、カスタード、メープル、クリームチーズの3種類で、滑らかで軟らかすぎない食感といい、上部にはクリームがのっている。各260円。花園ラグビーショコラは、ラグビーボール型の濃厚なチョコレート味にイチジクを入れた焼き菓子で、種類はプレーンと抹茶もある。各180円。焼き菓子は約15種。焼き菓子のみ代金引換で地方発送も可能。
店内には6席のカフェスペースを設け、「季節によりお薦めの豆を選びおいしいコーヒーを提供している」と丹後さん。「今は生菓子、プリン、焼き菓子と全部作っているが、ゆくゆくは何かの専門店にできれば」と話す。
営業時間は10時~20時(カフェスペースは19時まで)。水曜定休。