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近畿大学東大阪キャンパスに新エリア 独自分類の図書館やCNN Cafeも

新エリア「ACADEMIC THEATER(アカデミックシアター)」

新エリア「ACADEMIC THEATER(アカデミックシアター)」

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 近畿大学(東大阪市小若江3)東大阪キャンパスで3月28日、整備を進めてきた新エリア「ACADEMIC THEATER(アカデミックシアター)」の内覧会が行われた。

編集工学研究所所長の松岡正剛さん

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 2014年7月に計画を始めた「超近大プロジェクト」では、東大阪キャンパス内に文芸学部棟、法学部棟、国際学部棟と順次校舎を建設し、第1期の最終工事として約8万6710平方メートルの敷地に5棟からなる「アカデミックシアター」を建設。文理融合による「実学教育」の拠点とし、学生が主体的に学べる環境を整えた。第2期工事では食堂や実験棟などを建設し、2020年の完成を目指す。2期工事を含む総事業費は約500億円。

 5棟の中心には、中核施設となる新図書館「ビブリオシアター」を配置。編集工学研究所所長の松岡正剛さんをスーパーバイザーに迎え、独自の図書分類「近大INDEX」で約7万冊の書籍を配架。1階は「New Order of Academic Home」の頭文字を取り「NOAH33(ノア33)」と名付け、33のテーマを設けてさらに小見出しに分け、約3万冊のセレクトブックを配架する。次の本が読みたくなるよう、各小見出しに対し一番に読んでもらいたい書籍を「キーブック」として配置する。

 2階は「DONDEN」と名付け、11のエリアに分類。約2万2000冊のマンガと関連する新書、文庫計4万冊を1階同様32のテーマと小見出しに分ける。「とっかかりやすいマンガから入って、ひも付けた新書、文庫で知識を蓄えて、1階でより多くの書籍を読んでもらいたい」とし、「知のどんでん返し」が起こることを目指す。約150万冊の図書などを所蔵する既存の中央図書館も併存する。

 新図書館の周りには、ガラス張りのプロジェクトルーム「ACT」を42室設け、初年度は東大阪市の国際ブランド化を目指す「東大阪モノづくり観光プロジェクト」など、約30の企業や行政との連携プロジェクトに取り組む。

 2400席の自習スペースを設ける「ナレッジフィールド」は、1階の自習室を女性専用とし、24時間利用に対応する。学生はスマホアプリで座席を予約し、予約した学生のみ入室できる。当初は1階・2階の250席のみを24時間利用にし、状況を見て増設するという。

 学生が利用できるカフェなどを設置する「アメニティフィールド」2階には、世界の最新ニュースに触れられる「CNN cafe」が日本の大学内に初出店。1階には、「ALL DAY COFFEE」が出店する。同エリアには、キャリアセンターや産学連携の窓口となるリエゾンセンター、社会連携推進センターなど、社会とのつながりを持つ機能を集約した。

 松岡さんは「近大は不思議で大胆な大学。本を読むこと、学ぶこと、教えることが一つになると感じたので協力しようと決断した。マンガ、新書、文庫をひも付けているのは大学の図書館では初めてでは。知の関心から学術的知識を深めてもらいたい」と話す。

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