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東大阪・四条図書館で「四条寄席」 東大阪ゆかりの桂紋四郎さん招く

第1回「四条寄席」

第1回「四条寄席」

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 東大阪市立四条図書館(東大阪市南四条町1)で4月13日、第1回「四条寄席」が開かれた。

桂紋四郎さん

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 旭町庁舎の建て替えに伴い、旭町図書館が移転して昨年6月1日、四条図書館として開館。介護老人保健施設「四条の家」、旧東診療所1階を改装しオープンした図書館で、小説や絵本、児童書、参考図書など約9万8000点の蔵書資料を所蔵する。

 同館では、昨年の夏休みに着ぐるみイベント、先月には大人の塗り絵教室を開くなど、「イベントを通して図書館利用の促進を図りたい」とイベントを展開。寄席を開くのは今回が初めてで、東大阪にゆかりのある落語家を迎えた。

 出演するのは、父方の実家が東大阪の額田周辺で、高校時代を額田で過ごしたという桂紋四郎さん。2010年に三代目桂春蝶さんに入門し、2011年に司馬遼太郎記念館の「菜の花寄席」で初舞台を踏んだ。

 高座に上がった紋四郎さんは東大阪にまつわるエピソードを披露し、実家の住所を伝えて「ハイキングに疲れたら寄ってもろたら」と笑いを誘う。「初めて落語を聞く人もいるかも」と、自身が入門した際のエピソードや小話などで場を温めた後、「明礬丁稚(みょうばんでっち)」や二代目桂春蝶さんの「昭和任侠伝」などを披露し、会場は大きな笑いに包まれた。

 石切周辺から来たという女性は「図書館で落語を見たのは初めて。近くに住んでいた人で良かった。あっという間の時間だった」と笑顔を見せる。

 館内では大阪府立上方演芸資料館所蔵の「殿堂入りを果たした落語家たちのイラストパネル」の展示や、高座に上がって記念撮影ができるスポットも用意する。6月18日まで。

 同館では、5月11日と6月15日にも寄席を開く予定で、それぞれ2週間前から同館カウンターと電話で予約を受け付ける。入場料は各回500円。定員各40人。出演は紋四郎さんで、演目は当日の客層を見て決める。

 館長の北村泰子さんは「積極的にコミュニケーションを取ってくれる方で良かった。3回目以降も続けたい」と、継続開催に意欲を見せる。

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