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東大阪で「大阪製ブランド2017」認証製品展示 「まがるハブラシ」など13点

ロールモデルに選ばれた「まがるハブラシ」(写真上段)と「bloom」(下段)

ロールモデルに選ばれた「まがるハブラシ」(写真上段)と「bloom」(下段)

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 大阪府立中央図書館(東大阪市荒本北1、TEL 06-6745-0170)1階展示コーナーで6月12日、「大阪製ブランド認証製品2017」の展示が始まった。

双葉塗装の「PA Bottle」

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 「大阪製ブランド」は、大阪府内のものづくり中小企業の優れた技術を活用した製品をブランド認証し、大阪のものづくり力のブランドイメージを高め、自社製品開発の取り組み促進を目的に行う府の推進事業。

 大阪府内に本社と製造拠点を有する中小企業が主体的に企画した消費財(一般消費者に販売する最終製品)を対象とし、2017年度で6度目となる。これまでに67製品を認定した。

 同事業では、新製品開発部門、クリエイティブワーク部門、地場・伝統産業部門の3部門を設け、有識者による採点で認証製品を決定する。今回は29件の応募があり、13製品を認定した。

 認定製品の中でほかの企業のロールモデルとなる優秀優良製品の「ロールモデル」には、三和歯ブラシ工業所(八尾市)の「まがるハブラシ」、ダイドー(河内長野市)の「bloom」、双葉塗装(東大阪市)の「PA Bottle」の3製品を選んだ。

 「まがるハブラシ」は、子どもが歯ブラシで喉を突く事故を未然に防ごうと開発した商品で、縦方向に200グラム以上の力がかかるとネックが曲がる構造。三和歯ブラシ工業によると、乳幼児の歯磨き嫌いの原因の一つは親が磨く際に痛いと感じることといい、ネックが曲がることで適切な圧力で磨くことができ、歯磨き嫌いの問題も解決するという。大手メーカーにOEM供給してきた同社の初の自社商品。

 「bloom」は、和傘の竹骨の幾何学構造からヒントを得た製品で、京和傘の日吉屋(京都市)とコラボ。「持ち運べるバスケット」をコンセプトとし、閉じても美しいデザインに仕上げた。

 「PA Bottle」は、大手メーカーの産業用設備機械塗装や神社仏閣の塗装を手掛ける双葉塗装の自社製品で、職人が一つ一つガラスボトルに塗装したキャニスター。ザラッとした質感や、ふたを開けた時に初めてガラスだと分かるサプライズで、会話が弾むことを目指した。

 新製品開発部門では、樋口メリヤス工業(枚方市)のかかとのない靴下「つつした」、山陽鉄工所(大阪市)のパンチングメタルを使ったバッグ、「Radar」の消しゴムで知られるシード(大阪市)の手帳にはさめる細長く薄い消しゴム、クリエイティブワーク部門では、山陽製紙(泉南市)の電線類を包装する工業用クレープ紙をアップサイクルした再生紙のレジャーシート、地場・伝統技術部門では、優しい肌ざわりで吸水性が高く速乾性に優れた神藤タオル(泉佐野市)のガーゼタオルなどを展示する。

 大阪府商工労働部中小企業支援室ものづくり支援課の尾北和美さんは「今までBtoB事業で消費者の声を聞くことが少なかったメーカーが、クリエーティブ企業と連携して商品化したケースが多い。この展示が、自社も新商品を開発してみようと思うきっかけになれば」と話す。

 開館時間は9時~19時(土曜・日曜は17時まで)。月曜休館。6月24日まで。

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