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東大阪・旧河澄家で「キリッタイ展」 紙1枚で作る立体切り紙紹介

立体切紙作家の大東守さん

立体切紙作家の大東守さん

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 企画展「立体切紙キリッタイ(Kirritai)展」が現在、東大阪市指定文化財「旧河澄家」(東大阪市日下町7、TEL 072-984-1640)で開催されている。

今回の展示のために制作したジオラマ「恐竜の時代」

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 東大阪市在住の立体切紙作家・大東守さんの作品展。「紙の生き物たち」をテーマに、動物や恐竜、昆虫、海の生き物などをモチーフにした立体切り紙作品70点を展示する。

 自身の創作物の総称となる「Kirittai(キリッタイ)」ブランドを運営する大東さんは、親戚の子どもに頼まれてお面や恐竜などの立体作品を作ったことをきっかけに、2007(平成19)年から趣味で作品を作り、2008(平成20)年には勤め先を早期退職。自宅の一部を改装して作品や雑貨を販売するショップを開業した。2018(平成30)年にはショップを改装し、「Gallery kirittai」(今米1)をオープン。ギャラリーで作品展示や体験レッスン、オーダー品の制作などを行うほか、イベント会場での出張教室、実演なども行っている。

 作品は、2つに折った紙をはさみで切り抜き、指で折って立体的に仕上げているのが特徴。大東さんは「下書きなどはせず、はさみ以外の道具や接着剤も使っていない。紙1枚を切って折るだけで紙の生き物に命を吹き込んでいる」と話す。

 ジオラマ「海の生き物たち」「恐竜の時代」「里山の生き物たち」は、今回の展示のために制作した作品。「1つの作品に何を入れるか考えて制作した想像上の世界。細かい昆虫などは、拡大して見ながら作っており、翼のある恐竜はピアノ線を使って飛んでいるように見えるようにした。ベース部分を作る紙粘土やネイルカラーなどは、ほとんど100円ショップで材料をそろえている」と大東さん。3点のジオラマ制作には3カ月以上を要したという。

 大きな竜の作品「金龍」は、全長3メートル。竜を切り抜いた後の4メートル60センチの紙は表装し、「抜け殻」として展示する。額装した作品やクリアケースに入れた作品など、ギャラリーで販売している商品も展示している。

 大東さんは「不器用だからできないという人がいるが、何回もやり直せば誰でもできるし、動画を見るだけでできる人もいる。在廊している日もあるので、興味のある人に見にきてもらいたい」と話す。8月12日・20日の午後は在廊予定。

 開催時間は9時30分~16時30分。月曜休館(祝日の場合は翌日)。入館無料。8月25日まで。

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