東大阪市内の工場を一般に開放するイベント「オープンファクトリー こーばへ行こう!」が11月8日・9日と15日・16日、開催される。
日頃見ることができない工場を開放し、来訪者に東大阪のものづくりを体感してもらおうと、2018(平成30)年から行っている同イベント。1回目は、住工混在の街で工場を開放するイベントを通じて企業と地域住民が触れ合う機会を創出し、工場でどのような物を作っているのか知ってもらおうと、金型や照明器具の設計・製造・販売を手がける盛光SCM1社で開催され、714人が来場した。年々参加企業が増え、昨年は31カ所で34社が参加し、9031人が来場した。
8回目となる今年は44カ所で47社が参加し、それぞれが工場見学やワークショップ、ゲーム、マルシェなどを展開する。参加企業が増えたことから昨年からは2週に分けて企画し、11月8日・9日は西エリア、15日・16日は東エリアで開催する。9日と16日は、会場間を結ぶ巡回バスを運行する。今年は3万人の来場を目指す。
今年のプログラムは、東大阪市内の近畿大学附属高校や樟蔭高校、大阪商業大学、近畿大学、東大阪大学などの学生と企業のコラボが多いのが特徴。ワークショップやギターライブ、マルシェ、PR動画の作成、巡回バスでのバスガイドなどを行う。今年は高校生と大学生を対象に同イベントのマスコットキャラクター案も募集し、8月には大阪商業大学の学生が考案した「ねじ~るくん」が公式マスコットキャラクターに決まった。
今年は初めてスマホアプリも開発し、参加各社の事業にちなんだキャラクターも作成した。各工場に設置されている二次元コードをかざしてスタンプを獲得し、スタンプを2つ集めるごとに1回、抽選会に参加できるスタンプラリー機能や、現在地から近い順に工場が表示され、参加できるプログラムやルート案内が見られる機能を備える。各工場でチェックインした上でアンケートに回答すると、各社のキャラクターカードをダウンロードすることができ、対戦などのゲーム性も持たせた。
実行委員長で盛光SCM(岸田堂西)社長の草場寛子さんは「昨年から西エリアと東エリアに分けて開催することにより、西エリアと東エリアが互いに見に行けるようになった。今年は企業同士がコラボレーションしているのもいい波及効果」、副実行委員長・三島硝子建材(同)の三島あゆみさんは「よその工場に行くと、自分の工場と一緒にこれができるのではと、ひらめくみたい。ここまでやっているんだと互いに知ることができたので、今年はよりパワーアップして面白い」と話す。
開催時間は10時~16時。入場無料。