東大阪市役所本庁舎(東大阪市荒本北1)1階ロビーで12月24日、今年の干支(えと)「辰(たつ)」と来年の「巳(み)」をデザインしたグラフィックフェンスを交換する干支引き継ぎ式を行った。
グラフィックフェンスは、ひし形金網にチューブをはめ込んで絵や文字を表現するフェンスで、東大阪に工場を構えるひし形金網製造会社「共和鋼業」(大阪市)と近畿大学(東大阪市小若江3)文芸学部文化デザイン学科教授・岡本清文さんが産学連携で開発した。市役所での展示は2021年の「丑(うし)」から始まり、5年目を迎える。巳のデザインは、同学科非常勤講師の前田大介さんが手がけた。
展示するグラフィックフェンスは、幅1.5メートル、長さ2メートルの白色の金網に、黒いチューブ約1200ピースを取り付けている。11月に開催されたオープンファクトリー「こーばへ行こう!」で共和鋼業のプログラムに参加した約100人が1つずつチューブを取り付け、約3時間で完成させた。
同社社長の森永耕治さんは「色を塗っていると思う人が多いので、近くに寄って構造を見てほしいし、カメラ越しに見て写真を撮ってもらいたい。グラフィックフェンス作りに参加した人にも見てもらって、ここは私が作ったとか話を盛り上げてもらえたら。これが金網だと知ってもらい、ひし形金網の面白さを感じてもらえたら」と話す。
引き継ぎ式に出席した野田義和東大阪市長は「ものづくりのまちにふさわしいフェンス。来年は万博もあるので、ものづくり企業も脱皮しながらどんどん成長して、世界に羽ばたいてほしい」と期待を寄せる。
来年1月10日までは、辰と巳のフェンスを並べて展示。巳のフェンスは1年間展示する。