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大阪府立中央図書館で「大阪製ブランド」製品展示 2024年度認定7製品

ベストプロダクトに選ばれた「今日を元気にするお味噌汁パン」と「牛乳パックからできたハニカム織タオル」

ベストプロダクトに選ばれた「今日を元気にするお味噌汁パン」と「牛乳パックからできたハニカム織タオル」

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 2024年度の大阪製ブランド認定製品と東大阪市内企業のこれまでの認定製品を展示する企画展が1月23日、大阪府立中央図書館(東大阪市荒本北1)で始まった。

穴織カーボンの「ANAORI Collections OVAL」

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 「大阪製ブランド」は、大阪府内のものづくり中小企業の優れた技術を活用した製品をブランド認定し、大阪のものづくり力のブランドイメージを高めると共に、自社製品開発の促進を目的に行う府の推進事業。2012年度に始まり、2024年度は61製品の応募から7社7製品を認定した。認定製品はこれで、125社161製品になった。

 新たな認定製品のうち、ものづくりによる地域活性化や社会課題解決のロールモデルとなる製品を認証する「ベストプロダクト」には、藤田金属(八尾市)の「今日を元気にするお味噌(みそ)汁パン」と藤原織布(泉佐野市)の「牛乳パックからできたハニカム織タオル」の2製品が選ばれた。

 「今日を元気にするお味噌汁パン」は、現代女性の鉄分不足に着目したみそ汁用の鉄鍋。ほかの素材の鍋と比べて鉄分が溶け出す量が多く、手軽に鉄分補給ができるという。へら絞り加工で薄く仕上げているため鉄鍋としては軽く、出荷前に焼き入れ・油慣らしをしているため、すぐに使うことができる。

 「牛乳パックからできたハニカム織タオル」は、製品に使う糸の25パーセントに牛乳パックの再生紙からできた紙糸を使ったタオル。六角形の凹凸があるハニカム織にすることで肌に触れる面積が増え、薄くても吸水力があるのが特徴。藤原織布は創業時から泉州の織り技法を用いた商品を作っているという。

 このほかの認定製品は5製品。カーボン・グラファイト製品の開発を手がける穴織カーボン(茨木市)の「ANAORI Collections OVAL」は、炒め物、煮物、無水調理に適しているというカーボン・グラファイト製の鍋。高度な切削加工技術と素材の遠赤外線効果により、短時間でうまみの凝縮された調理ができるとうたう。「超リアル!おもしろしおりシリーズ」は、1932(昭和7)年創業の食品サンプルメーカー・いわさき(大阪市)が作るしおり。長年培ったという職人の技術と特殊印刷技術を融合して作る。「LAYER VASE」は、家具や木製品を作るうたたね(大阪市)が家具製造時に出る合板の端材を活用して作った一輪挿し。一点ずつ手作りしている。日本アカネ再生機構(忠岡町)の「日本茜(あかね)染め4羽ストール」は、日本で初めて国旗を染める際に使ったとされる日本茜の根で4色に染め分け、夕焼けの空の色を表現したストール。リゲッタ(大阪市)の「Re:getA Loupe insole(リゲッタ ルーペインソール)」は、かかと部分に穴を開け、かかとをホールドすることで足にかかる負担を軽減するインソール。薄型でパンプスなどにも使えるようにした。

 会場には、東大阪市内企業のこれまでの認定製品17製品も展示する。

 1月26日から2月25日には、ハンズ心斎橋店(大阪市中央区心斎橋筋1)で、新規認定製品7製品の販売イベントを行う。

 大阪産業局の葛原美里さんは「府民の方に大阪の中小企業の技術力とアイデアを知ってもらいたい。今年は東大阪市内企業の認定製品も展示しているので、地元の方に地元企業と作っている製品を知ってもらう機会になれば」と話す。

 開館時間は9時~19時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。月曜休館。2月4日まで。

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