
「ベーグルハウスBambiya(バンビヤ)」(東大阪市若江東町6)が2月23日、オープン1周年を迎えた。
パティシエとして15年ほど洋菓子店に勤務していたという店主の本礒ソンジョンさんは「製菓専門学校では製菓と製パンを学び、その時はケーキが好きで2009(平成21)年に洋菓子店に入社したが、効率化された大量製造で簡単なケーキしか作れず、新入社員が入って職場も若い人が増えてきた。このまま60歳までケーキ屋で働くのはどうなのかなと考えるようになり、50歳で退職した」と振り返る。
メロンパン工場でのパートやベーグル店でのアルバイトなどを掛け持ちし、趣味で好きなベーグルを焼いていたという本礒さん。「ベーグルを焼いて知人などに渡し、おいしいと言ってもらえていたが、自分で店を開くのは難しいだろうなと思っていた」と話す。現在、同店がある場所には、以前は別の人が経営するベーグル店があり、客として来店するうちに店主と仲良くなった。「いつかベーグル店を開きたいと話したところ、店を閉めるのでここでベーグル店を開くのはどうかという話があり、ここで店を開こうと決めた」と話す。店名の「バンビ」は、実家で飼っていた犬の名前に由来する。
同店のベーグルは、ブレンドした北海道産の小麦粉を熱湯でこねて一晩寝かせた湯種を使う、モチモチとした食感が特徴。商品ラインアップは、プレーン(160円)、Wチョコ(280円)、バジルトマト(360円)、ブルーベリークリチ、塩あんバター(以上380円)のほか、月替わり商品や季節の商品など常時12~13種類をそろえる。
「湯だねのモチモチ感が一番分かりやすいのは塩あんバター。常連の方が多く、いつも同じだと飽きると思うので季節商品や月替わり商品を作り、30種類ほどある中からその日のラインアップを決めている」と本礒さん。「すぐに食べる人には、焼いて温めるサービスもしている」とも。
1年を振り返り「近所のママさんや会社の方が多く、遠方の人が大量に買って冷凍してストックし、なくなったらまた買いに来てくれるなど、リピーターになってくれる人が多い。猛暑で客足が遠のいた時は楽ではないと思ったが、お客さんが優しくてお話しするのが楽しい」と笑顔を見せる。
本礒さんは「ベーグルバーガーや、前職がパティシエなのでケーキの代わりになるようなベーグルも作ってみたい」と新商品の開発に意欲を見せる。
営業時間は、水曜~金曜=11時~17時30分、土曜=10時~16時。日曜・月曜・火曜定休。