
近鉄大阪線・JR俊徳道駅前の「ツナグ茶房」(東大阪市永和1、TEL 080-6286-4158)が6月20日、金曜・土曜限定で夜カフェ営業を始めた。
同店を運営するTSUNAGUは2021年6月、就労継続支援A型事業所「ツナグ茶房」と同B型事業所「ツナグ工房」を河内永和駅近くから移転。ツナグ茶房ではカフェ営業、ツナグ工房では雑貨の製造販売を利用者と共に行っている。
TSUNAGU社長の中村雄太さんは「就労支援事業所の利用者には、朝は力を出せないが昼からは力を発揮できる人もいる。選択肢のない中で、できる、できない、と評価をするのはおかしいと思っていた。昼から力を発揮できる人は夜まで働いてもらえばいいのでは、少ないながら自分で選択できるようになればとの思いから、夜カフェの営業を決めた」と話す。
6月20日から7月4日までの金曜・土曜の夜に営業し、メニューを絞り込んだ。夜カフェ限定メニューは、ナッツ&チョコ、枝豆(以上300円)、ポテトフライ、カマンベールフライ、ポテトサラダ、エビアボカドサラダ(以上500円)、アソートソーセージ、エビカレーミニ(以上600円)。クラフトビールは、スイカとハイビスカスティーを使うフルーツサワーエール「スっぱイカ?」、トロピカルなジューシーさが特徴の「知らんけど。」(以上800円)、クラフトビールにアイスクリームと同店のキャラクター「さぼうくん」をかたどったクッキーをトッピングした「クリームクラフトビール」(1,200円)を用意。通常のカフェメニュー注文にも対応する。
中村さんは「一人で来てビールを1、2杯飲んで帰る人もいれば、どこかで飲んで来た後にコーヒーを飲みに来る人もいる。通常メニューのパフェ、タルト、キッシュプレート、コーヒーがよく出ている」と話す。「普段は11時から17時までの営業のため、会社勤めの人が店の前を通る時は店が閉まっていることが多い。いつオープンしたのか聞かれることもあり、初めて来店したという人が多い」とも。
「しゃべりたりない、飲みたりない時に、ちょっとゆっくりしてもらえたら。夜に働ける利用者と支援員がそろったら、夜の営業日を増やしたい」と意気込む。
夜メニュー提供時間は金曜・土曜=17時~22時。