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東大阪・旧河澄家で竹細工工芸展 「蜻蛉池公園夢の森つくり隊」の作品展示

「竹細工工芸展」会場の様子

「竹細工工芸展」会場の様子

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 企画展「竹細工工芸展」が7月18日、東大阪市指定文化財「旧河澄家」(東大阪市日下町7、TEL 072-984-1640)で始まった。

濱名さんの作品「重ね菱形文切花籠」

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 「大阪府営蜻蛉池(とんぼいけ)公園 ふれあいの森」(岸和田市)で2001(平成13)年から、森づくりの活動をするボランティア団体「蜻蛉池公園 夢の森つくり隊」の竹工芸作品を紹介する同展。同団体は、府民協働の森づくりを目指して府が2000(平成12)年に募集したボランティア人材で構成し、竹の伐採と竹材の利用、樹木や生物の調査、植樹、食育活動、森の清掃、イベント開催など、1カ月に2回活動している。

 同ボランティアに参加する濱名信男さんは以前から竹細工工芸に興味があり、2016(平成28)年に文化サロンの竹かご教室に通い始めた。公園内で伐採した竹の間伐材があることからボランティアグループのメンバーに呼びかけ、2018(平成30)年から毎月1回、竹かご教室を開いている。

 教室では、真竹(マダケ)を伐採して割り、幅を決めて薄くする竹ヒゴ作りから行う。「材料から作っているので作品に愛着がわく。作品づくりの楽しさを感じられなければ続けられない」と濱名さん。「竹は繊維のかたまりで、しなやかで丈夫でよれず、細かい仕事ができる」と話す。

 展示会場には、濱名さんとボランティアメンバー、濱名さんが主宰する竹細工教室に通う生徒の作品39点を展示。壁面では「輪弧(りんこ)編み」「四ツ目編み」「六ツ目編み」「ゴザ目編み」「網代編み」など、竹細工の文様を紹介する。2022年「第51回日本伝統工芸近畿展」で入選した濱名さんの作品「重ね菱形文切花籠」なども展示する。

 濱名さんは「プラスチック製品の出現で竹製品の利用が減っていたが、最近ではプラスチック削減などにより竹製品が見直されている。作品を鑑賞するだけでなく、日常生活でも使ってほしい」と話す。

 開催時間は9時30分~16時30分。月曜休館。入館無料。8月17日まで。

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