近鉄けいはんな線・新石切駅近く、石切劔箭（いしきりつるぎや）神社西側参道沿いに7月16日、「EARLY’S CAFE（アーリーズカフェ）」（東大阪市西石切町1、TEL 072-943-1137）がオープンした。

店舗外観

　カメラマンの友人がフェイスブック上で料理の写真を公開していたのを見て、自身でスイーツを作り、「パロディーで写真をアップしていた」という店主の有川繁基さん。友人らから「アーリー」の愛称で呼ばれる有川さんは、架空のカフェ「アーリーズカフェ」で提供するスイーツをイメージして週に2回、スイーツを作っては写真を公開するようになり、3年ほど続けていたという。

　約30年勤めた企業が希望退職者を募集したのを機に会社を辞め、介護関係の会社を立ち上げたが、膝を悪くして業務を続けることが困難になり、「昔からしたかった」というカフェを自宅近くで開業することを決意。材木店に勤める友人からスギ板を購入し、自分で色を塗ったりテーブルを作ったりして、約1カ月で店舗を作り上げた。店舗面積は約15坪。17席を設け、カウンターでオーダーするセルフスタイルの店とした。

　コーヒーは、「今まで客としてコーヒー豆を買いに行っていた」という地元・石切の自家焙煎（ばいせん）コーヒー専門店「プエンテコーヒー」のコーヒー豆を使い提供。自身の店で出すブラウニーやスコーンを試食してもらい、「苦味はあるがスッキリとした甘みのある味わい」のオリジナルブレンドを用意した。価格はホット、アイス各450円。紅茶は老舗の紅茶専門店「ムジカティー」の茶葉を採用。国内産の無農薬・ノーワックスのレモンと国内産蜂蜜を使ったレモネード（ホット・アイス各650円）やアイスハニーレモンソーダ（650円）などを用意する。

　フードは、「こだわりが強いので全部自分で作らないと嫌」と、トマトベースのチキンカレー（サラダ・ピクルス付き850円）や生パスタにコクのあるラグーソースを絡めたミートソーススパゲティ（サラダ付き、850円）など、スイーツは、北海道産小麦100％の薄力粉とよつ葉バターを使ったバナナパウンドケーキやブラウニー（各350円）、ジャム・ホイップクリーム付きのプレーンスコーン（200円）など自家製のメニューをそろえる。

　「お店は地域の文化になるもの。おしゃれなお店が出てきているので石切参道のイメージを変えたい」と有川さん。「気軽に入れる、地域の人の集うコミュニティーの場になれれば。朝は厳か、夕方はまったりと過ごすことができる」と話す。

　営業時間は10時～18時。