東大阪市花園ラグビー場(東大阪市松原南1)で8月21日、関西ラグビーファンクラブ会員向けイベント「最後の花園バックヤードツアー」が開かれた。
昨年9月に関西ラグビーフットボール協会が開設した同ファンクラブ。関西大学ラグビーAリーグ・トップウエストAリーグの招待チケットや、ラグビー場近くを中心とした飲食店での割引、メールマガジンの発行などの特典を用意する。現在の会員数は約200人。
1929(昭和4)年に国内初のラグビー専用グラウンドとして開場した同ラグビー場は、昨年4月1日に近畿日本鉄道が東大阪市に土地を売却し施設を譲渡。市では2019年に日本で開催するラグビーW杯に向け2017年に工事に着手する予定で、数々のドラマを生んだ同ラグビー場の改修前に協会初のバックヤードツアーを企画した。
当日は、世界、日本、大学、高校、社会人のラグビーの歴史を写真パネルや資料で紹介する「ラグビー資料館」の見学からスタート。同館は試合開催日に開館しており、工事に入るまでは見学可能。事前の申し込みで、試合のない時でも見学できる日もある。
その後は、国際試合で選手が使用するロッカールームや、高校ラグビーの選手が使用するロッカールーム、大浴場などを見学。主催者が用意したユニホームを着て写真撮影するなど、参加者は選手の気分を味わった。
5階に移動して貴賓室やプレスルーム、選手交代などを伝える放送室を見学した後、今月26日に開幕するジャパンラグビー トップリーグ 2016-2017に向け調整する近鉄ライナーズの練習を見学。施設に戻る選手を出迎え声援を送った。
大阪市城東区から参加したファン歴40年という60歳の女性は、「高校、大学、トップリーグとどの試合も見に来ている。前にもバックヤードツアーには参加したことがあるが、最後なので参加した」といい、「久しぶりに見てやっぱりすごいなと思った」と興奮気味に話していた。
同ラグビー場を管理する東大阪スタジアム(下小阪2)の担当者は、「改修が終わったら新しいラグビー場を紹介するツアーを実施したい」と話す。