東大阪市指定文化財の旧河澄家(東大阪市日下町7、TEL 072-984-1640)で2月7日、10組のひな人形を飾る特別展「桃の節句展」が始まった。
土間を上がったところには、地域の家庭から寄贈された約100年前のものという親王飾りを展示。前庭に臨む座敷には3組の七段飾りを並べる。奥座敷の「棲鶴楼」の床の間には、雛人形が描かれた掛け軸を飾り、明治ごろの花嫁衣装を着けた花嫁人形を飾る。
別の部屋には、幼い顔の人形が並ぶ七段飾りや、豪華な飾り台に並べられた二段飾り、親王飾りなどがあり、顔や衣装、道具など、それぞれ違うひな人形を楽しむことができる。
2月26日には、フルート、バイオリン、ビオラ、チェロのアンサンブルが春の曲などを奏でるスプリングコンサートを開く。観覧無料。観覧申し込みは電話で受け付ける。
「最近では家で七段飾りのひな人形を飾ることが少ないと思うので、七段飾りの豪華さを古民家で味わってもらえたら」と、学芸員の阿部奈穂子さん。
開館時間は9時30分~16時30分。月曜休館。入館無料。3月5日まで。