近鉄奈良線・石切駅近くの石切劔箭神社参道に7月1日、「河内木綿 はたおり工房」の新工房(東大阪市東石切町3、TEL 072-987-0189)がオープンした。
2004年の大和川付け替え300年事業をきっかけに、「伝統を復活したい。若い人にも河内木綿に関心を持ってもらいたい」と日下町に工房を開いた代表の中井由栄さん。綿の栽培から収穫、製品加工までを手掛け、東大阪のものづくりを体験する「大阪モノづくり観光」のプログラムでも、修学旅行生や企業研修生に向けた糸紡ぎ体験や機織り体験の機会を提供している。会員が増え日下町の工房が手狭になったことから、石切参道に新工房を構えた。
新工房は石切駅に近い参道の上の方で、河内木綿製品作りを行うほか、収穫した綿を綿繰りし、糸を紡ぐ体験や、河内木綿を使ったコースター作り(参加費各500円)などが体験できる。生駒山で採った草木で染める草木染の体験などのイベントも開催。7月15日11時~15時30分には、スカーフやハンカチの藍染め体験を開く。工房では、会員らが綿作りからデザイン、縫製まで手掛けた製品も購入できる。
「多くの人に河内木綿を知ってもらい、河内が繁栄した時代に思いをはせてもらいたい。駅まであと一息の場所なので休憩場所にも使ってもらえたら」と中井さん。
営業時間は11時~16時。