大相撲夏場所で初優勝した平幕の朝乃山関が6月18日、母校の近畿大学(東大阪市小若江3)周辺を凱旋(がいせん)パレードした。
同大学相撲部OBでは、朝潮(高砂親方)、旭富士(伊勢ヶ濱親方)に次いで34年ぶり3人目の幕内優勝を果たした朝乃山関。在学中は、4年生の時に全国学生相撲個人体重別選手権大会優勝、全日本相撲選手権大会第3位の成績を残し、大学ランキング1位に輝いた。
朝乃山関は高砂親方と共にオープンカーに乗り込み、吹奏楽部、チアリーダーの先導の下、近鉄長瀬駅から近畿大学まで約1キロの近大前商店街をパレード。沿道には約7000人が集まり、「おめでとう」と祝福した。
セレモニーでは高砂親方が「今や近畿大学というよりマグロ大学。近大から出た小さなマグロが初めて優勝した。わずか4年足らずで頑張った。近大のマグロに負けないように成長させていきたい」とあいさつ。細井美彦学長が奄美実験場で育てた重さ46キロの近大マグロを贈呈し、受け取った朝乃山関は「名古屋場所も厳しい場所になるが自分に自信を持ち、自分の相撲を取りきり勝ち越しを目指したい」と意欲を見せた。
朝乃山関は「想像以上に人が多くてびっくりした。(近大通りは)大学の時とガラッと変わっているので新鮮な感じ。マグロは刺し身にしていただきたい」と笑顔を見せた。