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大阪府立中央図書館で「百舌鳥・古市古墳群」パネル展 関西9市町村の古墳紹介も

百舌鳥古墳群や出土した埴輪女子頭部のパネルなどを展示

百舌鳥古墳群や出土した埴輪女子頭部のパネルなどを展示

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 大阪府立中央図書館(東大阪市荒本北1、TEL 06-6745-0170)1階で7月2日、展示「百舌鳥・古市古墳群から古墳の意味を探る&関西の古墳を巡ろう!」が始まった。

百舌鳥古墳群の展示

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 同館との共催で展示を行う歴史街道推進協議会は、日本文化の情報発信、歴史・文化によるまちづくり、余暇作りを目標に1991(平成3)年に発足し、イベントやセミナーの開催、日本文化体験や地域連携プログラムの開発など、近畿を中心に活動している。同館では2014(平成26)年から毎年7月に展示と講演会を開いている。今回は約半年前から、古墳をテーマに企画したという。

 7月5日~7日の審査で世界文化遺産登録が決まる見通しの百舌鳥・古市古墳群の展示では、国内最大の前方後円墳・仁徳天皇陵古墳や履中天皇陵古墳、ニサンザイ古墳など、5世紀を中心に築造されたという44基の古墳がある堺市の百舌鳥古墳群と、応神天皇陵古墳など45基の古墳が現存する、藤井寺市と羽曳野市にまたがる古市古墳群の古墳について、世界遺産登録の構成資産を中心にエリアごとに解説する。

 各古墳の写真と説明文のほか、仁徳天皇陵古墳から出土した埴輪女子頭部や犬型埴輪の写真、古墳の測量図や発掘時の写真なども展示。知識を深めてもらおうと、同館が収蔵する古墳に関連する書籍も集めた。もう一つのエリアでは、同協議会の活動や9市町村の古墳をパネルで紹介する。

 7月14日には、羽曳野市教育委員会 文化財保護課参事の吉澤則男さんを招き、講演会「古市古墳群を学ぼう!~峯ヶ塚古墳の成果を中心に~」、7月21日には、堺市博物館学芸員の橘泉さんを招き、「古墳とは?百舌鳥古墳群とは?」を開催する。開催時間は両日とも14時~15時30分。定員80人、先着順、受講無料。

 同協議会事業推進部担当部長の松井宏好さんは「講演会では発掘時の話や苦労話など、体験に基づいた話が聞ける。展示を見ていただいてから講演を聴いてもらうとより面白く、より理解していただけるのでは」と話す。

 開館時間は9時~19時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。月曜休館。7月28日まで。

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