NTTドコモとスポーツビジネスコンサルティング会社「4th and Goal LLC」が7月4日、青少年へのラグビーの普及と地域スポーツ振興を目的とする取り組み「TRY RUG BEE PROJECT(トライラグビープロジェクト)」を始動した。
同プロジェクトは、NTTコミュニケーションズシャイニングアークス所属の山田章仁選手が昨秋、4th and Goal LLCの井上友綱CEOに「ラグビーワールドカップ日本大会が終わってからも続く取り組みをしたい」と持ち掛け、NTTドコモレッドハリケーンズ(以下、レッドハリケーンズ)を通じてラグビーの普及育成や地域のスポーツ振興に力を入れるNTTドコモと共同で取り組みが始まった。
ラグビーから接触プレーをなくし、相手の腰に付けられたタグを取ることでタックルの代わりとするタグラグビーを通じてラグビーの楽しさを知ってもらおうと、NTTドコモはラグビーワールドカップ2019の開催都市である東大阪市の小学校10校と横浜市の18校にオリジナルデザインのタグラグビーセットを寄贈。7月11日には、山田選手とレッドハリケーンズの衞藤(えとう)陽介選手が東大阪市立英田南小学校でタグラグビー教室を開いた。
同プロジェクトではラグビーチャレンジ動画サイトを運営しており、山田選手やレッドハリケーンズの選手が出題するテクニック動画を掲載し、そのお題にチャレンジする動画を小学生から大学生を対象に募集。現在は「ロングパス」を出題しており、1カ月に1回程度、新しいテクニックが出題されるという。ツイッターまたはインスタグラムでハッシュタグ「#トライラグビー」を付けて投稿された動画を同サイトで公開する。
タグラグビー教室の後には、山田選手らが東大阪市野田義和市長を表敬訪問した。山田選手は「小学校に用具を寄贈するのはこれまでにもされていることだが、ハッシュタグを付けてネットで広げるのが新しい取り組み。チャレンジ動画はラグビーに関係するものだけではないので、ラグビーワールドカップを機にスポーツの良さを広めたい。東大阪はスポーツが盛んなので盛り上げてもらいたい」と話す。井上CEOは「今は国内だけだが海外にもコミュニケーションをとり、次のフランス大会につなげたい」と意欲を見せる。
同プロジェクトの実施期間は来年3月31日まで。