近鉄・布施駅近くの「SEKAI HOTEL Fuse(セカイホテル フセ)」(東大阪市足代1)で10月27日、地域の子どもを対象にしたハロウィーンイベントが開かれた。
「SEKAI HOTEL」は、地域の空き家をリノベーションして客室に転換し、周辺の飲食店や銭湯と提携することで、レストランや大浴場などホテル機能の一部を地域に分散。街全体をホテルに見立てて開発する宿泊施設で、住宅リノベーションを手掛けるクジラ(大阪市)が展開。「地域の日常に溶け込む体験」を提供し、日本文化の発信に取り組む。
同ホテルでは宿泊料金から1泊につき200円を積み立て、200円のうち100円は途上国の子どもたちの教育や就労を支える活動に寄付し、もう100円は地元の子どもたちに海外の文化を伝えるイベント「icoma」の企画運営などに活用している。
同取り組みを活用したハロウィーンイベントは、「和菓子×ハロウィーン」をテーマに開催。第1部では紫色などハロウィーンを意識した三色団子を作り、ビニールに絵を描いてマントを作った後、スタッフが子どもたちにフェースペインティングを施した。
第2部ではスタッフと子どもたちが商店街に繰り出し、宝探しに挑戦。宝の地図を手掛かりに商店街の店を訪ね、クイズ形式で地域について学んだ。
参加した女児の母親は「毎日のように前を通っているが入ったことはなく、どんなところか知るいいきっかけになった。小学生になったらソンビメークなどに興味を持ち、キャラクターの衣装などかわいいものは着る機会がなかったので久しぶりに着て喜んでいた」といい、誘われて一緒に参加した女児の母親は「スタッフの人が若いので友達感覚で遊んでもらっている感じで楽しそう」と笑顔で見守っていた。
同ホテルの小林昂太さんは「今後は宿泊客の子どもも巻き込んで海外の文化を知ってもらうイベントを定期的にしていきたい」と話す。