東大阪市役所本庁舎1階ロビーで11月25日、ラグビーワールドカップ2019日本大会で日本代表として活躍した近鉄ライナーズ・トンプソン ルーク選手の花園友情大使就任式が行われた。
東大阪市では昨年10月、「ワールドマスターズゲームズ2021関西」のレガシー大会として、かつて聖地・花園を目指した高校生ラガーのOB・OGが再び花園を目指す大会「マスターズ花園」を創設すると発表。マスターズ花園推進とスポーツを活用した地域活性化を進めるため、故・平尾誠二さんに「Hanazono Excitement Ambassador(花園感動大使)」、山中伸弥さんに「Hanazono Cheer Ambassador(花園応援大使)」を委嘱している。今回は、ラグビーへの関心を高め、「ラグビーのまち」の推進に寄与したとして、トンプソン選手に「Hanazono Friendship Ambassador(花園友情大使)」を委嘱した。
市庁舎1階で行われた就任式には、平日の昼間にもかかわらず多くの人が集まった。就任式では野田義和東大阪市長がインタビューする形でトンプソン選手に質問し、ラグビーW杯の感想をたずねると「素晴らしい経験。チームももちろんだが雰囲気が素晴らしかった」と答え、「どの試合がしんどかったか」と聞かれると、「昨日」と答え会場を笑わせた。野田市長に「昨日が花園での最後の試合で1万5000人を超えるファンが観戦し、花園にまた帰ってきてほしい気持ちがある」と言われたトンプソン選手は、「まずはファンの皆さんありがとう」と感謝。「花園はとてもいい場所。すごいいいメモリー。最後の花園の試合は寂しいが、また花園に戻ります」などと話していた。
報道陣から花園友情大使就任の話を聞いた時のことを聞かれたトンプソン選手は「ちょっとびっくりやけどうれしい。花園は特別な場所だから。名刺を作ってもらったのも初めて」と笑顔を見せ、東大阪・花園地域について聞かれると「東大阪に住んで長い。山が近い、街が近い、大きい公園もありバランスがいい。最初に来た時はあまり日本語がしゃべれなかったけど、いっぱいの人に助けてもらった。素晴らしい。大好き」「長いこと住んでて友達ばかりで面白い。ときどき戻りたい」と、思いを込めた。
「同じ花園の大使として平尾さんがいるが」との問い掛けには、「彼は尊敬する日本代表の先輩。僕は普通。平尾さんはレジェンド」と謙遜し、5試合を残すトップチャレンジリーグの試合については「勝ちたい。ライナーズの目標は優勝。毎試合勝ちたい。5試合出たい」と意気込みを見せた。
就任式終了後には集まった人に囲まれ、サインや記念撮影に快く応じていた。