今季限りでの引退を表明しているラグビーチーム「近鉄ライナーズ」のトンプソンルーク選手のこれまでの歩みをまとめた書籍「トンプソン ルーク」(ラグビーマガジン編著)が1月30日、ベースボール・マガジン社から刊行される。
トンプソン選手は、2004(平成16)年から三洋電機ワイルドナイツ(現・パナソニック ワイルドナイツ)、2006(平成18)年からは近鉄ライナーズに所属した。ラグビーワールドカップには4大会出場し、2019年の日本大会ではベスト8進出に大きく貢献した。
「ラグビー選手で引退するからと本になることは今までなかった。思い出に残るものを作りたい」との思いから企画したという同書籍は、来日から近鉄への移籍、母国ニュージーランドでのワールドカップ、代表復帰した4度目のワールドカップなど、トンプソン選手のラグビー人生を豊富な写真とともに振り返る。ラグビージャーナリストの村上晃一さんの寄稿文や、共に戦ってきた大野均選手、リーチマイケル選手、廣瀬俊朗さんからのメッセージ、「トモさんゆかりの名所案内」、出場全記録なども収録する。
ラグビーマガジン編集部の柳澤壮人さんは「日本代表の弱かった時代から今までを一番知っている選手。トンプソン選手から借りた幼少期の写真やラグビーマガジンで撮ってきた写真など、豊富な写真と共に歩みを振り返り、来日した2004年からの成長が見れる。最近ファンになった人は知らないエピソードも多いのでは」と話す。
トモさんゆかりの名所案内では、トンプソン選手が通った店を店主のトンプソン選手との思い出とともに紹介。取材協力した「週刊ひがしおおさか」編集長の前田寛文さんは「僕たちも普通に通う地元のお店ばかりで、トモさんが15年間東大阪に住んでいたことを証明している」とほほ笑む。
A5判・128ページ。税別1,600円。全国の書店、Amazonで販売する。1月19日はトンプソン選手現役最後の試合となる秩父宮ラグビー場で限定部数を先行販売する。