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大阪樟蔭女子大学で化粧ファッション学科卒業制作展 研究論文やドレスなど展示

ギャザーやプリーツなどを施した衣服

ギャザーやプリーツなどを施した衣服

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 大阪樟蔭女子大学(東大阪市菱屋西4)記念館2階で1月24日、2019年度化粧ファッション学科卒業制作展が始まった。

刺繍やスパンコールを施した着物

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 同大学は、ファッション・化粧・美容の3領域をトータルに学ぶことができる国内唯一の4年生大学で、ファッション学専攻と化粧学専攻(化粧文化コース、美容コース)で構成し、13の研究室を設ける。講師の水野夏子さんは「被服を学ぶ学校でこれだけの分野がそろっているところはなく、卒業論文や制作のテーマも幅広い。4年制なので制作だけでなく、論文も書かなければいけない」と話す。

 年度によりカラーが違い、水野さんが担当する服飾美学研究室では、鹿鳴館スタイルや修道服、女性下着など「マニアックなテーマが多い」という。全体では、今年はパーソナルカラーをテーマにしたものが多く、男性、女性、LGBTQを切り口にした研究や、アイドルをテーマにしたものも多く見られる。

 被服構成学研究室の卒業制作では、ブライダルドレスやデニムのドレス、ギャザーやプリーツなどを施した衣服などが並び、生活デザイン研究室での作品は、刺しゅうを施した着物やランジェリードレス、アルフォンス・ミュシャの生涯をテーマにしたティアラなど多岐にわたる。美容系の研究室では、モデルにメークやヘアメークを施し、撮影したものをまとめて写真集として展示する。

 自社で企画・製造した商品をECサイトなどの自社チャネルで販売するD2C(Direct to Consumer)ビジネスをテーマに選んだファッションビジネス研究室4年生の小西萌以さんは、テーマを決めるにあたり、「何にするか悩んでいた時にインスタを見ていて目にとまったD2Cブランドの写真があり、ビジネスモデルに興味を持った」という。ほかの研究と比べると新しい分野のため文献も少なく、「試着会に行ってファン層を自分の目で見たり、少しだがデザイナーと話したりもできた」と話す。

 開催時間は10時~16時。入場無料。一般も入場できる。今月31日まで。

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