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東大阪のスコティッシュパブ「ブリッジェンド」が5周年 「気軽な店、続けたい」

店主の山口剛さん

店主の山口剛さん

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 近鉄奈良線・八戸ノ里駅近くのスコティッシュパブ「ブリッジェンド」(東大阪市下小阪5、TEL 06-4308-4211)が1月25日、開店5周年を迎えた。

希少なウイスキーも扱う

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 学生時代は京都の大学で学んだ店主の山口剛さん。当時はイギリスの文化に興味があり、パブに行ったりイギリス映画を見たりしていた頃、下鴨の友人宅を訪れた際に見掛けた2軒隣のスコットランド国旗を掲げたパブ「アンティシェンエ」が気になったという。京都にパブは多いが、アイリッシュパブやブリティッシュパブが主体でスコティッシュパブは珍しく、居心地が良く、店主の堀江俊之さんと気が合ったことから通うようになり、忙しい日には洗い物など店を手伝うようになった。

 翻訳に関係する仕事に就きたいと、機械の技術マニュアルを製作する企業に内定していた山口さんだが、卒業直前、飲食業をしたいと堀江さんに相談。堀江さん自身は脱サラしてから店を始めた経緯があり、「お客さんはビジネスマンがメインなので企業に勤めるのは経験になる。仕事は3年で覚えるが、できるようになるのは5年。5年働いてもまだ店をやりたいようだったら戻ってきたら」とアドバイスを受け、当初の予定通り入社し、5年間勤めた。

 30歳までに店を持ちたいと思っていた山口さんは退職後、掛け持ちで、バー、クラフトビール、調理に関わる仕事をしながら、「イギリスはどこに行っても小さなパブがあり、早い時間には子どもがソフトドリンクを飲みに来たり、小さな子どもを連れてちょっと1杯飲んで地元の人と話をしたりするのが普通にある光景。地元にそんな店があればいいなと思っていた」と、地元・東大阪で物件を探した。開店が決まったのはちょうど30歳になる年。オープン日はスコットランドの詩人・ロバート・バーンズの誕生日に合わせて1月25日とした。

 店内にはカウンターのみ11席を設ける。ドリンクは、スコットランドのビールとウイスキーを中心に、オリオンビールや日本のウイスキー、バーボンなど約300種をそろえる。「ウイスキーの値段が上がっているが、日常的にふらっと1杯飲めるぐらいのものを多くそろえている」と山口さん。ウイスキーは500円~。ビールはスコットランドのオーガニックビール「ブラックアイル」がメインで、ハーフパイント(284ミリ)=700円、1パイント(568ミリ)=1,300円。「大阪でブラックアイルのたる生を常時つないでいるのはうちだけでは」と話す。

 フードは、フィシュ&チップス(1,200円)、ハギス(900円)、スコッチエッグ(1,000円、予約要)などのほか、ソーキそばや広島風お好み焼きなど約40種類。「お客さんのリクエストで増えていった。材料さえあればメニューにないものも出している」という。店は路面店で中が明るく、1人で来店する女性や30代~60代のウイスキー好きの来店が多い。客単価は2,000円~3,000円。

 「スコットランドの文化や料理を紹介しながら変わらず続けられれば。家の延長のような感じで、コミュニケーションが取れる、気軽な店を続けたい」と話す。

 営業時間は15時~24時。

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