大阪府立中央図書館(東大阪市荒本北1、TEL 06-6745-0170)1階展示コーナーで現在、企画展「大阪をめぐる鉄道車両の魅力-大阪周辺のJR・私鉄車両 過去から現在まで-」が開かれている。
宝塚市在住の会社員・中司純一さんと長男の朔良さん親子が所蔵する鉄道模型や鉄道部品などのコレクションを紹介する企画展。同館では3回目で、昨年の企画展で鉄道車両研究家・鉄道写真家の林基一さんの「近鉄電車写真集」を展示しており、林さんが同展を見に来たことがきっかけで、今年は中司さん親子と林さんのコレクションを展示する。
会場では、JRおおさか東線と関西の私鉄の車両の変遷を模型や鉄道部品で紹介。JRおおさか東線のコーナーでは、城東貨物線を走っていたD51や現在使われている201系など、Nゲージ、HOゲージ、Oゲージの模型を展示する。鉄道模型は、阪急、阪神、近鉄、京阪、南海も展示する。
鉄道部品では、家庭用電源で点灯する尾灯や、南海電鉄の車両側面についていた初代社章の「羽車マーク」、大阪市営地下鉄時代の車両銘板などが並ぶ。
林さんのコレクションでは、近畿車輌の前身の田中車輌の製造所銘板、近鉄五十鈴川駅の仮称で使われることがなかった「古市口」の行先表示板、関係者に配布する車両のパンフレットなど、希少なアイテムが並ぶ。「近畿車輌の製造所銘板は、わずか7日間しか使われなかった昭和64年と平成元年のものを並べているので見てほしい」と林さん。朔良さんは「行き先と種別を設定する方向幕は、実物は大きいので近くで見てほしい」と話す。会場壁面には、3人が撮影した鉄道の写真を飾る。
開館時間は9時~19時(土曜・日曜は17時まで)。月曜休館。期間中に予定していた講演会と鉄道模型の走行会は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止。3月8日まで。
※大阪府立中央図書館は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3月2日から3月20日まで休館となりました(3月1日発表)