新型コロナウイルスの感染が拡大する中、東大阪市は、最前線で感染症患者の治療にあたる医療従事者に感謝と応援の気持ちを込めて拍手を贈る「Clap for Carers(クラップ フォー ケアラーズ)」の運動を4月20日、市役所本庁舎で始めた。
新型コロナウイルス感染症の最前線で戦う医療従事者や介護職員、生活に不可欠な職場で働く人々を拍手でたたえようと、欧州を中心にSNSで全世界に広まっている「クラップ フォー ケアラーズ」。市民らが決まった時間にベランダや玄関先から拍手を贈るほか、建物をライトアップするなどの取り組みが日本国内でも広がっている。
20日の正午には、職員や市民に賛同を呼び掛ける野田義和市長のメッセージが庁内に流れ、続いて30秒間、拍手が贈られた。職員は密接状態を回避するため、それぞれの職場から参加する。今後、毎週月曜の正午に行う予定。
野田市長は「他の市でもしていることだがみんなでしようと呼び掛けたところ、庁内一致で決まった。医療や介護の現場は本当に大変で、気持ちでも支援でもできる限りのことをしていきたいという思いの表れということで、市民の方にもご協力いただき、全市民で感謝と敬意を表したい」と力を込め、「改めて不要不急の外出を控えていただき、3つの密を作らないようお願いします」とメッセージを寄せた。