東大阪市出身・在住の音楽ユニット「Last Star」の新曲「コロンダナラバ」のミュージックビデオ(MV)が完成し、5月3日、ユーチューブで公開された。
ボーカルのryosukeさんとドラムのyutoさんは、共に東大阪出身で現在も市内在住。新型コロナウイルス感染症が拡大する中、作詞作曲を手掛けるryosukeさんが3月末ごろ、感じたことを曲にした。その後、緊急事態宣言が発令され、yutoさんと共に「ミュージシャンとしてこの曲で誰か一人でも希望を抱けるようなことはできないか」と考え、「『世界が落ち着いたらやりたいこと』を書いた紙を持った写真を募集し、それをMVにすれば、参加した人も見た人も前向きな気持ちになれるのでは」と、4月21日から28日までコロナ終息後にしたいことを書いた紙を持った写真を募集した。
8日間で集まった写真は178枚、参加した人は186人。「参加してくれた人は僕たちのライブに来てくれたことのあるファンの人が多いが、プロジェクトに賛同して周りの人にプロジェクトの内容を伝えてくれた人もいて、知らない人もたくさん参加してくれてとても驚いた」とryosukeさん。海外にも拠点を持ち、同プロジェクトを応援する日本語学校のファースト・スタディ(大阪市)の呼び掛けもあり、海外からも多くのメッセージが届いた。
MVでは、ひと気のない大阪駅や商店街が映し出され、「世界が落ち着いたらやりたいことは何ですか?」の問い掛けに始まり、「友だちと一緒に遊びたい」「野球がしたい」「音楽を学びたい」など、参加した人の希望を紡いだMVが完成した。
「こんな状況だからこそ、できるだけ早くこの作品を公開したくて、5日間という今までで一番早いスピードで映像を仕上げたが、うれしい反響をいただけてホッとしている」とyutoさん。ryosukeさんは「自分たちだけではこんなにたくさんの人に参加してもらうことはできなかったので、プロジェクトに協力してくれた方への感謝の気持ちでいっぱい」と話す。
2人は「この、息の詰まりそうな今だからこそ、このMVを見てくれた方にも希望を想像してもらいたい。必ずこの事態が落ち着く時は来ます。それまで共に生きてがんばりましょう」とメッセージを寄せる。