東大阪をホームタウンとするJFL所属のサッカークラブチーム・FC大阪の選手会が6月23日、東大阪市立小学校に寄贈するアルコールハンドジェルを市に贈呈し、延期になっていた第22回JFL開幕を報告した。
選手の間で4月中旬ごろから、「新型コロナウイルス感染防止のために選手で何かやらないかと話が出た」と選手会長の舘野俊祐選手。最初はマスクを手作りしようかという案もあったが自粛期間中で素材を集めるのも難しく、ハンドジェルの寄贈に決定したという。「選手みんなが東大阪の子どもたちに何かしたいとさせてもらった」と話す。
今季のJFLは3月15日に開幕する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期。第16節の7月18日を開幕日とし、リモートマッチとして無観客でスタートする。1回戦総当たり方式で1チーム15試合を行う。
リモートマッチについて、吉澤正登会長は「残念だが、昨年からライブ配信をしているのでその技術をバージョンアップして、コミュニティー、産業、人を作り、街の魅力を発信するなどチャレンジしたい。今までのFC大阪と違う姿を見てもらいたい」と前向きにとらえる。野田義和東大阪市長は「リーグが始まって花園でキックオフしてくれるのがうれしい。われわれも一緒に戦っているという力がほしいので、頑張ってもらい勝利という形にしてほしい」と激励した。
キャプテンの岩本知幸選手は「ようやく開幕ということで選手全員モチベーションが上がって、いい状態でシーズンを迎えている。小学校はまだ通常に戻っていないが、通常の生活に戻ったらサッカーを通じて勇気を与えることができたら。昨年、花園での開催時には多くの人に来てもらったが結果を出せなかった。勝利をすることで勝った喜びを皆さんと分かち合いたい」と意気込む。
舘野選手はハンドジェルを寄贈する小学生に向け、「小学校がやっと再開したが、学校に行って友達と遊んで一緒に授業を受けたことが一つ一つ思い出になっているので、それができずモヤモヤしていると思う。しっかりと対策をとり、元気に学校生活を送ってほしい」とメッセージを寄せ、開幕に向け「今季はすごくいい状態で迎えられていると思うので、スタートダッシュを切ってJリーグ入りの目標に向かってしっかりやりたい」と力を込める。