ものづくりビジネスセンター大阪「MOBIO(モビオ)」(東大阪市荒本北1、TEL 06-6748-1011)2階常設展示場企画展コーナーで現在、飛沫(ひまつ)感染防止関連製品を集めた企画展が開催されている。
「MOBIO」は、大阪府などが2004(平成16)年にクリエイション・コア東大阪内に開設した府内全域の中小ものづくり企業のための総合支援拠点。常設展示場では、200ブースで中小製造企業の最新技術・製品を紹介している。インキュベーションルーム、産学連携オフィスなどを設置し、取引先や加工先のマッチング、大学・高専との産学連携などを支援している。
新型コロナウイルス感染症の拡大により、企業や団体から感染拡大防止に関する商品の問い合わせが多く、常設ブースに出展する企業が開発した関連商品の展示を企画した。
「SWANS」ブランドのスポーツ用アイウエアや、医療、製造現場などで使う保護眼鏡などを製造する山本光学(長堂3)は、これまで高機能ゴーグルなどを開発してきたことから、曇らず軽量で顔全体を保護し、めがねの上から装着できるフェースシールドグラスを開発。目元部分だけのグラスシールドや通気孔のない感染対策用ゴーグルも展示する。
プラスチック製品の企画・製造を手掛ける河島製作所(高井田中4)は、フェースシールドやマウスシールド、ガーゼを取り換えて繰り返し使うことができるソフトマスクなどを商品化。「口元が見えてほしくない」という要望に応えて半透明のマウスシールドを作るなど、ニーズに合わせた商品展開をしている。
試作品メーカーの渡辺製作所(豊中市)は、上から手をかざすとセンサーが感知し、少量の消毒液を上向きに噴霧する装置「リキッドジェット」を初めての自社製品として開発。合成樹脂メーカーのマインド(若江東町)は、コイルの技術を生かした手作りマスク用の耳掛けストラップ、試作メーカーのエムトピア(荒本西3)は、キャップに取り付けられるフェースシールド、ジョウナン(高井田本通3)は、発泡材を加工した耳が痛くならないマスクバンドなどを製作。会場では8社10ブースで関連製品を紹介する。
コーディネーターの兒玉(こだま)史郎さんは「今まで作っていないもので、各社のコア技術を活用した商品が出てきた。いろいろな発想があり、知恵を出して作られているので実物を見てもらいたい」と話す。
開館時間は9時~17時。土曜・日曜・祝日休館。入場無料。コーディネーターによる案内は予約が必要。現在、団体視察は10人以内に制限している。9月30日まで。