東大阪市立日新高校ラグビー部が9月8日、市花園ラグビー場(東大阪市松原南)練習グラウンドでトップチャレンジリーグ・近鉄ライナーズのコーチ陣から指導を受けた。
東大阪市では、市立の中学校と高校の運動部活動にトップアスリートを派遣し、教員の負担軽減と学生への専門性の高い指導を目指す事業を計画しており、今回はその試験的な取り組みとなる。8月から9月にかけ6回の指導を行う予定で、事前に太田春樹スクラムコーチが同校を訪問してレベルを確認し、練習メニューを組んで、8月20日から指導を行ってきた。
今回は5回目の練習で、選手22人とマネジャー4人が参加。太田コーチのほか、佐藤幹雄コーチ、重光泰昌コーチが加わり、「楽しく」「トライ&エラー」「相互コーチング」をテーマに、90分間練習。野田義和東大阪市長も視察に訪れた。
練習を終えた平田泰士キャプテンは「自分たちが学校でやっている以上のことをできる。ここで練習するようになってから部員間の会話が増えたし、モチベーションが上がっている。最後の大会があるので、丁寧にやっていきたい」と意気込む。
指導した太田コーチは「高校生を教えるのは初めてで、日々成長しているところが目に見えて一緒にすることが楽しみ。コミュニケーションの量が増え、スキルが上がって、積極性が一番変わった。東大阪を代表してやらせてもらっているのでうれしい」と話し、今後の取り組みについて、「教員が忙しい時にわれわれが参加することで、生徒もわれわれも成長につながる。楽しむことを忘れないと見直せるし、次も私が担当してやらせてもらいたい」と意欲を見せる。
同校ラグビー部の坪内貴司監督は、「今のレベルを確認した上で適材適所を探して綿密な練習メニューを組んでくれていて、ライナーズの練習が終わった後に続けて指導してくれている。恩返しは試合で勝つこと」と感謝する。同校は10月4日、全国高校ラグビー大会大阪府予選1回戦で早稲田摂陵と対戦する。