商業施設「フレスポ東大阪」(東大阪市稲田新町3)2階イベントスペース内「東大阪モノづくりミュージアム」で現在、東大阪市内のものづくり企業が新型コロナウイルス感染拡大防止のために開発した商品を展示している。
東大阪市内の工場の歴史を記録し、資料や写真を公開することで工場の誕生や操業の様子を後世に伝える活動をする「工場を記録する会」が2018(平成30)年12月に開設した「東大阪モノづくりミュージアム」。地場産業の鋳物や河内木綿、鉄線に始まり、地場産業をベースにした産業の多様化、ベンチャー企業の登場など、市内産業の変遷をたどるパネルと市内企業の製品を展示する。
今回の展示では、東大阪市都市魅力産業スポーツ部モノづくり支援室がまとめた冊子「東大阪市内モノづくり企業による感染対策に役立つ商品集」に掲載する商品を2週間ごとに入れ替えて展示する。
10月19日現在、フェースシールド関連では、首回りに装着することで額に固定するよりストレスを軽減しようと「サンコー技研」(玉串町東3)が開発した子ども用フェースシールド「スマイルシールド」、試作品メーカー「エムトピア」(荒本西3)のフェースシールド、マスクのひもをスリットに通して使う親和精密(長堂3)の「マスク一体型フェイスガードシート」を展示する。
設置物では、段ボールケースなどの製造・販売を行う「マツダ紙工業」(衣摺5)が開発した飛沫(ひまつ)感染対策ボード、除菌スプレーポンプ台、テレワークデスクを展示する。
同会では今後、展示商品の開発や販路開拓などヒアリングした内容を元にした記事をウェブサイトで公開する予定。
同会の岡本好行会長は「工場の歴史を記録する活動をしている私でさえ驚くような、東大阪のものづくりの技術、奥深さを市民の人にも見てもらいたい」と話す。
開催時間は10時~20時。12月31日まで。