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東大阪・旧河澄家で「桃の節句展」 地域の家庭寄贈のひな飾りで華やかに

会場には七段飾りが並ぶ

会場には七段飾りが並ぶ

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 東大阪市指定文化財「旧河澄家」(東大阪市日下町7、TEL 072-984-1640)で現在、10組のひな飾りを展示する「桃の節句展」が開かれている。

約100年前の親王飾り

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 「この建物で展示してもらえたら」と、地域の家庭から寄贈されたひな飾りを飾る同展。2017(平成29)年から始まり、今ではいつから展示が始まるか問い合わせがあるほど、初春の風物詩として地域の人たちの楽しみとなっている。

 今年は、約100年前に作られたという親王飾りや豪華な飾り台の二段飾り、七段飾りなど、10組のひな人形を飾る。会場には、ひな人形の歴史や関東と関西におけるおひなさまとお内裏さまの左右の置き方の違い、桜の木とタチバナの木、桃の節句のごちそうなど、桃の節句とひな人形にまつわる解説パネルを設置。今年は、静岡県や富山県で風習が残る、3月3日に男の子に天神人形を贈り成長を願う「天神飾り」の習慣を解説するパネルを新たに作成した。

 今年はひな飾りの展示とともに、折り紙や切り紙の技術を生かし、1枚の紙から花を折りだす「折花」飾りを展示。切って折った花を球体にした「花玉」や折花作品など、大阪市内で教室を開く折花講師の松本久美子さんの作品や、地域で書道教室を開く深川秀鳳さんの書で花を添える。会場内には扇や冠などを装着して七段飾りの前で撮影ができるフォトスポットを設ける。

 学芸員の道岡陸哉さんは「今年は折花もあるので華やかになっている。旧家建物の雰囲気とともに楽しんでほしい」と来館を呼び掛ける。

 開館時間は9時30分~16時30分。月曜休館。入館無料。3月7日まで。

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