東大阪をホームタウンとするJFLのF.C.大阪が3月4日、野田義和東大阪市長を表敬訪問し、14日の開幕を前に今シーズンへの意気込みを語った。
昨シーズンは、2月に「Jリーグ百年構想クラブ」の認定を受け、9月にJ3ライセンスを取得。11月にJ3入会を条件付きで承認され、最終節までJ3参入の可能性を残していたが、最終節で敗戦。8位でシーズンを終えた。尽力した疋田晴巳社長はJリーグ入りへの夢を果たせぬまま今年2月10日、急性劇症肝炎のため急逝した。
近藤祐輔副社長は「急逝した疋田社長も常々J3に上がりたいと強く思っていたので、監督含め選手一同、今シーズンは必ずJ3にいくという思いを持っている。花園も6試合組んでいただいたので、皆さんに強いF.C.大阪をお見せできるように頑張っていきたい」と話す。
野田市長は「疋田社長とはいろんな場面でご一緒させていただき、昨シーズンは最後まで頑張って惜しいところだったので、今シーズンは何が何でもJリーグという話をされていたのに急逝されて本当に残念。今季から『絶対勝利』という言葉を掲げられているが、本当に絶対勝利で。頑張って必ず勝ってほしい」と激励した。
岩本知幸キャプテンは「昨年悔しい思いをしたので今年は必ず昇格したい。今年は攻撃面では迫力があり、見ている人にとっても面白いサッカーができると思うし、それに加えて守備の安定感を今年は課題にしているので、そういうところを見ていただければ。しっかりと勝って結果を出して会場で皆さんと笑顔で終えられるようなシーズンを送りたい」と意気込む。
塚原真也監督は「絶対勝利という目標で、1戦1戦自分たちの力を最大限出し切ってJ3昇格したい」と意気込み、「今季はスピードとパワーのある選手が多いので、そのあたりを見ていただけると、よりF.C.大阪が面白くなると思う。花園の試合が昨年より多いので、ぜひ生で僕たちの最高の試合を見てほしい」と市民にメッセージを送った。
F.C.大阪は3月14日、服部緑地陸上競技場(豊中市)でのFC刈谷戦で開幕を迎える。東大阪市花園ラグビー場(松原南)での今季最初の試合は、5月5日のMIOびわこ滋賀戦。