近鉄けいはんな線・荒本駅近くの「中華そば 九兵衛 本店」(東大阪市荒本北2、TEL 080-3104-1497)が3月15日、「朝ラーメン」の提供を始めた。
荒本、長田、京橋に直営店を展開する「中華そば 九兵衛」。昨年4月の緊急事態宣言で売り上げが落ちたため、家で調理する麺とスープ、チャーシューなどのトッピングをセットにしたテークアウト商品を販売。デリバリー営業も考えたが、「ラーメンはその場で食べるのが一番おいしい。一時的に売り上げが上がればいいというのではなく、デリバリーをするならギョーザなどほかの業態を考える方がいい」と、デリバリーはしていない。
店主の小野寺幹さんは4時ごろから店で麺やスープの仕込みをしており、「今までは11時に開店しているが、どうせ朝は店にいるので朝から店を開けよう」と考えていたが、なかなか始められずにいた。同店に隣接するイオン東大阪店は3月31日で営業を終了することが決まっており、4月1日からは解体工事を始める予定になっている。「解体工事が始まれば、今までフードコートや中のレストランを利用していた人の食事の場がなくなるし、工事現場の人も来る。4月の解体工事が始まるまでに朝ラーメンを始めよう」と、3月15日から平日限定で朝の営業を始めた。
朝の営業時間は7時~11時。中華そば(700円)、塩そば(750円)、九兵衛ブラック(850円)など通常メニューも提供するが、朝限定メニューの「かけそば&漬けまぐろ丼」(850円)を用意。「朝は価格を低めにし、お得なセットにした。今は1種類だがまぐろ丼と塩そばなど、ラーメンを変えるなどして提供したい」と新メニューに意欲を見せる。
「新型コロナの影響で売り上げが落ちているが、言ってもしょうがない。この辺りで朝ラーメンをやっている店は少ないので、認知されれば夜勤明けや出勤前の人などお客さんは入ってくれる」と小野寺さん。「4月からは夜限定メニューを作るなど強化していきたい」と意気込む。
営業時間は、平日=7時~22時、土曜・日曜・祝日=10時30分~20時。