近鉄奈良線・瓢箪山駅南側にあるイナリ前商店街(東大阪市神田町、通称=ジンジャモール瓢箪山)のキャラクター「ひょこタン」のテーマソング「ひょこタン音頭」のCD販売が6月2日、TSUTAYA瓢箪山駅前店(同)で始まった。
「ひょこタン」は、同商店街近くにある辻占(つじうら)総本山の瓢箪山稲荷神社(瓢箪山町)の使いとされるキツネで、好物はたこ焼き、イカ焼き、お好み焼き。キャッチフレーズは「木の葉はお金にできないけど、みんなを笑顔にはできますよ」。
同商店街では、商店街のイベントでひょこタンと共演したシンガー・ソングライターの若林美樹さんにテーマソングの制作を依頼。若林さんは「奈良県出身で盆踊りにはなじみがなかったが、みんなで踊れる曲を作ろう」と「ひょこタン音頭」を制作。2番まで作り商店会理事らに聞いてもらったところ即採用となり、「踊るのに長くしてほしい」との要望から4番まで歌詞を作った。同神社の夏祭りでは毎年、「瓢箪山音頭」「河内音頭」にのせた盆踊りを行っており、若林さんは「盆踊りが盛んな地域だと後から知った。こういう曲にしてよかった」と振り返る。
「ひょこタン音頭制作に当たり、歌詞はひょこタンが神社の使いのキツネであることや、辻占の総本社であることから占いなどのワードを入れ、単語の頭をつなぐと『あいうえお』になるよう考えた。『ひょこタン ひょこタン ひょこタンタン』の部分など、一度聞いたら覚えてもらえるよう意識した」と話す。
同テーマソングの振り付けは商店会の会員が考案し、昨年2月の初午(はつうま)大祭で初披露した。その後、東大阪市内各地の盆踊りで「ひょこタン音頭」を披露する話もあったが、新型コロナウイルスの影響で中止となったため、商店会からCD製作の話が持ち上がったという。
CDジャケットのデザインは同商店街にある「趣味の店 たからや」の店主・大東聖弘さんが担当。ひょこタンなどのキャラクターと若林さんをモチーフにしたキャラクター「みきてーちゃん」が盆踊りを楽しんでいる様子を表現した。
商店会では今後、瓢箪山地域の小学校へひょこタンと一緒にCDを配布しに行く予定という。若林さんは「老若男女に愛される一曲になれば。振り付けもあるのでいつかみんなで輪になって踊りたい」と話す。
価格は1,000円。