東京オリンピックに出場したアーチェリー日本代表の古川高晴選手、山内梓選手が8月6日、所属する近畿大学(東大阪市小若江3)で報告会を行った。
古川選手と山内選手は共に、近畿大学スポーツ振興センターの職員。古川選手は、2004(平成16)年のアテネからオリンピック5大会連続出場、2012(平成24)年のロンドンオリンピックでは個人で銀メダルを獲得した。山内選手は、オリンピックの出場は初めて。
アーチェリー男子団体と個人で銅メダルを獲得した古川選手は「試合直後1日ぐらいはうれしい気持ちがあったが、準決勝はあともう1センチ、2センチ内側に入っていれば勝てたかなと思い、振り返ってみると悔しい気持ちが出てきた。気持ちはもう、3年後のパリに向いている。世界でメダルを取れたことに自信を持って、3年後、銀メダルと銅メダルは持っているので、次は金メダルを目指したい。今後も変わらぬ努力、もしくは今まで以上の努力をしていきたいと思う」と細井美彦学長らに話した。
3種目に出場した山内選手は「個人的には悔しい思いが残るが、大きな舞台で悔しいと思える経験ができたということはとても素晴らしいことだと思うので、この経験を胸に、さらに成長して次の大会に向けて頑張っていきたいと思う」と話した。
報告を受け、細井学長は「近大職員である身近な2人がオリンピックで活躍して戦っている姿、それを応援するときの高揚感は何物にも変えようがない素晴らしいものだった。実は応援するといっても、2人の活躍に応援されていると感じた。これからもオリンピアンとして競技を通じて勇気を与えていただきたい」と笑顔を見せていた。